引かれ者の小唄

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165 続・いじめの構図 -9

****その9) 訂正に夕方の6時過ぎまでかかったものの、なんとかその日のうちに登録申請書が受理された。添付書類等の枚数は、実に370枚。同時期に行った、公認会計士の登録申請に添えた書類等の枚数が16枚であったから、ナント23倍の量である。量が多くなった最大の要因は、私が役員をしている会社等の全てについて、次のような書類を要求されたからだ。 +在職証明書+登記簿謄本(原本)+定款(写し)+営業(決 […]

164 続・いじめの構図 -8

****その8) 本題の税理士再登録の件に立ち返る。 中国税理士会が要求するままに用意した、おびただしい量の添付書類等を携えて登録申請を行ったのは、平成18年10月12日のことであった。申請書の訂正とか補充といった難クセをつけ、受理してもらえないことが予測されたため、郵送をとりやめ、わざわざ広島の中国税理士会にまで出向くことにした。案の定、受理のための書類審査に2時間かかり、それを受けて、申請書等 […]

163 続・いじめの構図 -7

****その7) 国税局による一連の違法捜査には、冤罪の基本パターンが巧妙に仕組まれていた。それは、当事者を分断して、一方の当事者に利益誘導をし、偽りのシナリオを自供させること、つまり嘘の自白をさせることだ。 具体的に言えば、私のクライアントの税理士業務を行っていた税理士法人に対して、単なる名義貸しをしていたにすぎず、税理士業務を行っていなかった旨の事実に反する嘘の自白を執拗に迫ったのである。東京 […]

162 続・いじめの構図 -6

****その6) 最近、「徴税権力」(落合博美著、文藝春秋社刊)なる本が上梓された。国税庁の研究という副題が付されている。数多く出版されている、税務署ヨイショ本の一つである。政治権力あるいは検察権力との癒着の実態が、著者自らの体験をもとに生々しく描写されており、一見すると国税当局寄りではないような体裁をとってはいるものの、基本的には国税当局におもねり、ピント外れの礼賛をしていることに変わりない。 […]

161 続・いじめの構図 -5

****その5) そもそも、税理士は、税理士法第2条第2項において、第2条第1項に定める独占業務のほか、付随して財務書類の作成もすることができるとされている。条文は次のようなものだ。『税理士は、前項に規定する業務(以下「税理士業務」という。)のほか、税理士の名称を用いて、他人の求めに応じ、税理士業務に付随して、財務書類の作成、会計帳簿の記帳の代行その他財務に関する事務を業として行うことができる。』 […]

160 続・いじめの構図 -4

****その4) 坂本昭雄氏と小川正義氏の二人が、私を摘発するためのインチキ捜査の現場責任者であった。それぞれ、広島国税局税理士監理官、広島東税務署税理士専門官という肩書きを持っている。税理士監理官と税理士専門官は、各国税局管内に置かれている税理士のお目付け役とも言えるポストであり、同時にニセ税理士を告発する役割をも担っている。 税理士の登録が抹消されてからは、一切の税理士業務は税理士法人に移譲し […]

159 続・いじめの構図 -3

****その3) ものものしい雰囲気の捜査は、私以外の関係者の事情聴取から始まった。はじめのうちは、実態さえ説明して分ってもらえば誤解が解けるだろうと気軽に考えていた。しかし、そのような甘い考えは、すぐに吹き飛んだ。関係者がウソの自白を強要され、事実に反する供述調書がデッチ上げられている。なにがなんでも再び私を告発し、検察に逮捕させようとしているのである。 この時点で私は、直ちに次の2つの対抗策を […]

158 続・いじめの構図 -2

****その2) これには実は伏線があった。昨年の5月の連休明けから3ヶ月にわたって、私に対して税理士法違反の捜査が国税当局によって行なわれていたのである。いわゆるニセ税理士の摘発だ。大木洋氏をはじめとする国税局OB達の意をくんで、現職の国税局職員たちが大挙して私の摘発に乗り出したのである。私の息の根を止めるためだ。5月の連休明けといえば、3年の執行猶予期間が満了する5ヶ月前のことである。 私は、 […]

157 続・いじめの構図 -1

****その1) 平成19年1月25日、私の税理士の再登録がなされた。会計士の再登録が去年の10月17日のことであったから、遅れること3ヶ月である。 税理士登録。独占業務とされている税理士の仕事は、税理士登録をしなければすることができない。私は30年以上前から税理士となる資格を持っているのであるが、たとえ税理士の資格を持っていても、登録しないことには税理士業務はできないのである。いわゆる“ニセ税理 […]

156 いじめの構図 -5

****その5) その方法とは何か。情願の内容をそっくりそのまま手紙に書き写すことである。情願そのものは私の指印によって密封されているために官の側としては見ることができない。ところが外部に発信する手紙の場合には事細かな検閲がなされるために、官の側に筒抜けだ。私はこれに目をつけた。いわば、検閲制度を逆手に取ったのである。 このことに思い至ったのは、手紙の書き直しを要求されたことに端を発する。私はもと […]

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