2011年2月

大阪国税局の不法行為

 平成22年分の確定申告の受け付けが開始された直後、新聞各紙は一斉に、ある著名人の申告漏れを報じた。この著名人、京都仏教界の重鎮であり、気骨のある文化人としても知られている有馬頼底氏だ。“揮毫料に課税、相国寺派有馬管長-2億円申告漏れ、「個人収入」と指摘“(平成23年2月17日付、毎日新聞)“金閣・銀閣住職申告漏れ-有馬管長3年で2億円、1億円追徴“(平成23年2月17日付、朝日新聞) 毎日新聞、 […]

400年に一度のチャンス -号外3(経済アナリストと経済学者のオモシロイ対談)

***-経済アナリストと経済学者のオモシロイ対談  このところ、週刊誌が面白くなってきた。新聞各紙が十年一日のごとく、ピント外れのヨタリ記事でお茶を濁しているのに対して、週刊各誌はそれなりの取材をした上で明解な意見を打ち出しているからだ。  週刊ポスト、週刊現代、週刊新潮、週刊文春をはじめ、週刊朝日、サンデー毎日の6誌が、私の愛読誌とまでは言えないにしても、折に触れてチェックしている週刊誌である。 […]

400年に一度のチャンス -6

***6.日本は破産しない-(6)財務省の戯言(たわごと)③  このところ、財務省が作成した資料のいくつかに目を通しているが、イライラすること頻りである。よく分からないのである。肝心なところが抜けていたり、ボカしたりされており、判読して実態を把握するのが容易ではない。その上に、公表されている数字自体(例えば公務員人件費の額)が食い違っていたり、財務省が言っていることと実際に行っていることとが相当以 […]

400年に一度のチャンス -5

***5.日本は破産しない-(5)財務省の戯言(たわごと)②  「基本方針2006」の決定的ともいえる問題点は、その16ページに示されている。“2007年度~2010年代初頭における歳出改革”と題され、「2011年度に国・地方の基礎的財政収支(プライマリー・バランス)の黒字化」を目標としたものだ。これは、「基本方針2006」の財政健全化第Ⅱ期(2007年度~2010年代初頭)とされているものである […]

400年に一度のチャンス -号外2(八百長と賢明な民意 )

***-八百長と賢明な民意  平成23年2月7日付の新聞各紙は、奇しくも2つの出来事を大きく報ずる羽目になった。  大相撲の八百長による大阪場所の中止と、名古屋市長選挙、愛知県知事選挙における民主・自民両党の大敗である。  八百長相撲については、各方面から厳しい声が挙がり、政治家としては、政権政党の枝野幸男官房長官、髙木義明文部科学大臣とがともに、「公益法人の取り消しもありうる」などと発言し、相撲 […]

400年に一度のチャンス -4

***4.日本は破産しない-(4)財務省の戯言(たわごと)①  「日本の財政を考える」と題したレポートがある。財務省が平成20年9月に公表したものだ。自民党の長期腐敗政権が、暗愚の宰相、麻生太郎氏にバトンタッチされたのが平成20年9月24日であるから、自民党政権が存続することを前提として出されたものである。尚、民主党政権になってから財務省は、「日本の財政関係資料(平成22年8月)」を出しているが、 […]

400年に一度のチャンス -号外(国債の格付けをめぐる空騒ぎ)

***-国債の格付けをめぐる空騒ぎ  平成23年1月27日、アメリカの格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本国債の格付けをAA(ダブルA)からワン・ランク切り下げてAA-(ダブルAマイナス)とした。アメリカとかイギリスは最高のAAA、日本はスペインと同等のAAであったが、このたび一つだけランクを切り下げてお隣の中国と同じAA-になったというのである。論評するに値しない戯言(たわご […]

400年に一度のチャンス -3

***3.日本は破産しない-(3)日本破産論の虚妄  たしかに現在の日本は、「日本破産論」に代表されるように閉塞感に満ちている。これを打破しようと百家争鳴、様々な提言が巷に溢れている。  曰く、 “減税をせよ”“消費税のアップだ”“公共投資を増やせ”“デフレを終らせろ”“円高をストップさせろ”“TPPに賛成だ”“TPPなんてとんでもない” 喧々囂々(けんけんごうごう)、なんとも喧(やかま)しい限り […]