2012年8月

マルサ(査察)は、今-⑥-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

※「東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から-⑤-マルサ(査察)は、今」から続く ***5.強圧的な尋問-(2)  長年税務申告を担当してきた税理士は通りいっぺんの参考人ではない。れっきとした嫌疑者(脱税の共犯)だ。本人と同様にガサ入れをされた上で取り調べを受けている。尋問の厳しさは嫌疑者本人以上だ。  この税理士、査察の体験は初めてだ。脱税の共犯で摘発され刑事責任が問われようとしているだ […]

「悪徳税理士」の弁-⑦

 齋藤義典税理士と依頼者の意図するところは何か。直接確認していないので推測するしかないが、大体次のようなことではないか。  まず、依頼者、-『料調との交渉を山根に依頼したところ、料調の提示した金額が4分の1になった。その上、重加認定が外れ、無申告加算税だけですむことになった。告発されることは100%ない。 すでに料調から期限後申告書の下書きが山根のところに届いている。もう山根がいなくとも大丈夫だ。 […]

「悪徳税理士」の弁-⑥

 設立以来、一度も税務申告をしていない。帳票類は全て破棄している。モグリの税理士がこの会社をトンネルにして、別会社を利用して消費税の不正還付を行った形跡がある。代表者が行方をくらまして、この会社が無申告なのは、消費税の不正還付がバレないためと受けとられても仕方がない。その上に、この会社の代表者とモグリ税理士とが取り交わした“脱税作戦”と受けとられかねない文書がでてきた。法人の預金はゼロ、個人のタマ […]

「悪徳税理士」の弁-⑤

 依頼者と契約を結ぶにあたって私が確認したのは、主に、 +3期無申告であるが、居宅を移転したために申告を怠っていたこと。 +売上が急減し、ことにリーマン・ショック後は開店休業状況であり、転職を模索していること。 +帳簿・証憑類は残っていないこと。 +取引は全て銀行口座を経由しており、仮名口座は一切ないこと。 +法人預金の残高はゼロであるが個人預金の残高は1億円であること。 +期限後申告の慫慂額は、 […]