2005年10月

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悪徳会計屋の経済事件ノートvol.21

2005年10月27日 第21号 発行部数:453部 ◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 悪徳会計屋の経済事件ノート なぜ上場会社社長は国税局ロビーで壮絶なる自殺を選んだのか。国税局OB税理士が納税者を食いものにする手口とは。税務署とマスコミから悪徳会計士の烙印を押された会計のプロが税金法律金融事件の深層に迫る。 ◆◇―――――――――――――――――――――――――― […]

冤罪を創る人々vol.85

2005年10月25日 第85号 発行部数:415部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

江戸時代の会計士 -11

次に木工は、領民のうちで御用金(江戸時代、幕府、諸藩が財政窮乏を補うため臨時に御用商人などに賦課した金銭。-岩波書店、広辞苑)を出している者達に向って、問いかけます。 “御用金を出したる者ども相詰め候や。其方共は何故に御用金は差上げ候や。上納すれば利足(りそく)にても下され候や。何ぞ勝手によろしき筋これあり候て指上げ候か如何(いかが)。”(御用金を出した者たちはここに来ているか。お前達は何故御用金 […]

127 うっぷん晴らしとしての反則行為 -その2

****2)その2 江戸時代に犬公方(いぬくぼう)と呼ばれた将軍がいた。第五代将軍徳川綱吉である。天下の悪法として名高い「生類憐みの令」を発した人物だ。 「生類憐みの令」は、貞享2年(1685年)7月14日に出された触(ふれ)が、文献上で残っている最初のものとされている。 この御触は、 “先日申し渡し候通り、御成遊ばせられ候御通り筋へ犬猫出し申し候ても苦しからず候間、何方(いづかた)の御成の節も犬 […]

冤罪を創る人々vol.84

2005年10月18日 第84号 発行部数:415部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

江戸時代の会計士 -10

恩田木工は、次の3つの提案に移っていきます。この3つの提案は、前の4つの提案とは異なり、領民にとって一方的に有利なものではなく、それに対応する“無心”とセットになっているものでした。 木工はまず、年貢の先払いをしている者達に向って、何故年貢の先払いなどしたのかと問いかけ、 “先納すれば、何ぞ勝手によろしき筋これあり候て先納致し候や如何(いかが)。”(年貢の先払いをすれば、何か暮し向きにいいことでも […]

126 うっぷん晴らしとしての反則行為 -その1

***2.うっぷん晴らしとしての反則行為 ****1)その1 房内には「被勾置者所内生活の心得」と「被収容者遵守事項」の2つの冊子が備えつけられており、囚われの身となった以上これに従わなければならない。 あれもいけない、これも駄目という具合にそれこそ一挙手一投足に至るまで細かく規制されており、初めのうちはなんとも鬱陶しい思いがしたものだ。 ところが馴れてくると、苦痛に感ずることもなくほとんど気にな […]

冤罪を創る人々vol.83

2005年10月11日 第83号 発行部数:415部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

江戸時代の会計士 -9

 領民に対する第二の提案は、これまでワイロ政治が横行していたことを改め、今後は袖の下(ワイロ)は一切受け取らないし、領民の側も渡してはならないというものでした。 “手前儀、祝儀愁嘆(しゅうたん)によらず、惣(そう)じて音物(いんもつ。おくりもの、贈答の品)を一向(いっこう)受けず候間、何程軽き品たりと持参無用いたすべく候。 …… 以後皆々の願の筋は手前が承り届け候間、その外へ賄賂遣(つか)ふに及ば […]

125 看守という名の執事

※「(第五章)勾留の日々」より続く ***1.看守という名の執事 私が逮捕勾留されたのが平成8年1月26日であったから、すでに9年の歳月が経っている。逮捕されてから同年の11月12日までの291日間、私は松江市の郊外にある松江刑務所拘置監に囚われの身となって閉じ込められていた。 自らを総括するために綴った「冤罪を創る人々」をWebサイトでアップし終えた今、改めて想うことは、拘置所で過した日々がなん […]