2008年6月

粉飾された2兆円 -10

 水増したインチキの経済効果を堂々と公表し、治水事業を継続する根拠としているのは、斐伊川水系だけではありません。どうも国交省河川局が全国的に統一してゴマかしているらしいのです。国交省出雲河川事務所だけではないということです。  総務省が公表している『個別公共事業の再評価結果一覧』(平成16年3月29日省議決定)の中の、河川事業とダム事業のところを見てみますと、眼を疑うようなことが明らかになります。 […]

粉飾された2兆円 -9

 国交省がこの治水工事の経済効果(つまり総便益ということです)として公表している2兆658億円が、実際にはありえない架空の数値であることを論証するのに、まず、経験則(経験則。経験的事実に基づいて得られた法則のこと。-広辞苑)に照らしてみます。  斐伊川水系の水害で明治以来最大のものは、昭和47年7月のものでした。流域における2日雨量は356mmに達し、死者12人、家屋の全・半壊114戸、床上・床下 […]

粉飾された2兆円 -8

 年便益(B-2)をもとにして、総便益(B-3)を導く計算式は次のとおりです。(『マニュアル』P.41) <%image(20080610-image001.gif|135|61|年便益の計算式)%> -bt: t年における年便益 -r: 割引率(0.04とする) -S: 整備期間(年) ここでBは総便益(B-3)のことですし、btは年便益(B-2)のことです。上の計算式は、治水施設が […]

6/21緊急講演会「これでいいのか?! 大橋川改修」(講師:山根治)のご案内

 弊社主任コンサルタント山根治が、大橋川改修事業の基本的な問題点と、この事業のあり方について下記の通り講演いたします。本講演会はどなたでもご参加いただけますので、皆様お誘い合わせの上ご来場くださいますようご案内申し上げます。 ***◆緊急講演会のご案内 ^^t ^^+題目 ^これでいいのか?! 大橋川改修- 2つの基本的要件の欠如と6つのカムフラージュ ^^ ^^+日程 ^2008年06月21日( […]

粉飾された2兆円 -7

 費用便益の比率(B/C比率)は、粉飾された2兆円-1で説明しましたように、費用(C、コスト)と便益(B、ベネフィット)との比率です。国交省は、この治水事業の費用を6,047億円、便益を2兆658億円とし、その比率として、3.42の値を公表している訳です。  費用として提示されている6,047億円についてもよく見てみるとオカシナ点がいくつかあるのですが、結果的にはさほどの影響がありませんので、ここ […]