2013年9月

民主党政権の置き土産-偽りの査察調査-④

 申告納税方式。納税者が自分で納めるべき税金を計算して、納税する制度のことだ。次の5つの国税が、この方式によるものとされている。 +所得税 +法人税 +相続税 +贈与税 +消費税  上記5つの税金の納税義務は、 +の所得税については「暦年の終了の時」 +の法人税については「事業年度の終了の時」 +の相続税については「相続による財産の取得の時」 +の贈与税については「贈与による財産の取得の時」 +の […]

民主党政権の置き土産-偽りの査察調査-③

 税務調査の手続きに関連して、法律が改正されたことについては前回述べたところである。  その中に一つだけ、おそらく立法当事者が当初は予期していなかったものが仕込まれていた。それは、何か?  税務当局が行なう調査のことを「税務調査」というが、従来はその「調査」がどのようなものであるかについて、明確な規定がなかった。  それがこのたびの国税通則法の改正で新たに第74条の二等が新設され、調査とは「実地の […]

民主党政権の置き土産-偽りの査察調査-②

 日本国憲法は、法の規定にもとづく国民の納税義務(憲法第30条)を定めると同時に、国は法の規定によらなければ国民に課税することができない(憲法第84条)と定めている。  「法の規定」についてはそれぞれ、「法の定めるところ」(憲法第30条)、「法律又は法律の定める条件」(憲法第84条)という文言が使われている。  つまり、これまでは国民の納税義務(憲法第30条)についても、国民が不当な課税を受けない […]

民主党政権の置き土産-偽りの査察調査-①

 民主党は、昨年末の衆院選敗北に続いて、先ほどの参院選でも惨敗を喫した。大方の見るところは、負けるべくして負けたといったところだ。これについては勿論異論はない。その通りである。  ただ何故負けたのか、その原因については、あるいは次のようなことではなかったのか。  つまり、4年前の衆院選で民主党が大勝し政権の座につくことができたのは、小沢一郎氏をはじめ、鳩山由紀夫氏、菅直人氏がいたからであったが、い […]