2005年6月

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冤罪を創る人々vol.68

2005年06月28日 第68号 発行部数:391部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

ホリエモンの錬金術 -16

ホリエモンの究極のソロバン勘定を明らかにするために、ライブドアの会社の価値を計算し、彼の所有する株式の価値がどのように変化していったのか考えてみます。 ここでいう会社の価値とは、昨今のマスコミで盛んに飛び交っている株式の時価総額である「企業価値」のことではありません。 まともな上場会社の場合には、おおむね「企業価値=株価×発行済株式数」と考えても差し支えないのですが、ライブドアについては、株価その […]

104 被収容者

****(3) 被収容者 一、 松江刑務所には、受刑者及び未決囚あわせて400人位が収容されていた。 私は未決囚であり、独房に入れられていたため、他の被収容者と顔を合わせたり、話をしたりすることはなかった。取調べとか面会のために独房から連れ出され、廊下を歩いているとき、他の被収容者とすれ違うことがあったが、歩行を停止した上に壁側に向かわせられた。お互いに顔を合わせないようにするためである。 二、  […]

103 衛生夫

****(2) 衛生夫 一、 拘置監を担当する衛生夫は二人であった。出所間近の受刑者だったのであろう。二人共、彼らがセンセイと呼ぶ担当看守の手足となってコマネズミのように立ち働いていた。 配食、空下げ、洗濯物の収集と返還、自弁品の配布、その他拘置監内の雑用全てを、看守の監督のもとに行っていた。 二、 私語は禁じられていたため、彼らと話をすることはなかった。ただ、私がときおり、「ご苦労さま」と小声を […]

冤罪を創る人々vol.67

2005年06月21日 第67号 発行部数:390部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

ホリエモンの錬金術 -15

作家の安部譲二さんによれば、犯罪者が練り上げる犯罪プランのことを絵図(えず)といい、そのプランナーのことを絵図師(えずし)というそうです。 絵図師ホリエモンが描いた、あるいは現在描いている絵図とはどんなものでしょうか。 私は、これまで絵図のスタート(インチキ上場)と途中のプロセス(増資による資金集め、粉飾決算、株式分割)について詳しく述べてきました。では、ホリエモンの絵図の終着とは何でしょうか。ホ […]

102 刑務官

***9.人間模様 ****(1) 刑務官 一、 私が291日の勾留中に接した刑務官は、20人位であろうか。 担当看守、主任看守、処遇首席、総務課長、処遇部長。その他、面会、風呂、運動、医務及び裁判所への引率役の看守、面会時立会役の看守、夜(21時から7時まで)の巡回見廻り役の看守。捜検の看守。 二、 一番多く接したのは、担当看守である。三十代の生まじめな人物で、背が低く、被帽の下は若ハゲであった […]

冤罪を創る人々vol.66

2005年06月14日 第66号 発行部数:387部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

ホリエモンの錬金術 -14

堀江さんは、資本金という極めて重要なことがらにいくつかの細工を加えて、怪しげな会社を上場させたものの、ごまかしの経緯を韜晦(とうかい)するためでしょうか、著書の中で必死になって偽りの弁解をしています。 まず、上場前の会社の状況に粉飾(ドレッシング)を施し、いかにも急成長の優良会社であったかのように偽って、次のように述べています。 “会社設立から1年がたつと、年間1億円に達する売上規模へと急成長して […]

101 風呂と運動

***8.風呂と運動 一、 勾留291日の間に入った風呂の回数は、100回位であったろうか。 月曜日から金曜日までの5日間、外での運動と風呂が一日おきに与えられた。土、日及び祝祭日はない。三連休以上になると、風呂が与えられることがあった。 したがって、週によって運動が3回であれば風呂は2回であり、運動が2回であれば風呂は3回であった。 二、 風呂場は拘置監一階にあった。独房を風呂場に改造したものの […]