冤罪を創る人々

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013 原処分庁(益田税務署)による課税の取消し

***7.原処分庁(益田税務署)による課税の取消し 一、 平成15年3月24日、原処分庁は、組合に対して法人税以外の更正処分の通知をし、全ての課税を取り消した。尚、法人税及びそれに伴う重加算税、過少申告加算税の取り消しについては、不服審判所の裁決ですでに取り消されている為、原処分庁による取り消しはなされていない。   二、 平成15年4月14日までに、押収されていた76,633,849円が、還付加 […]

012 不服審判所の裁決

***6.不服審判所の裁決 一、 平成15年3月11日、組合が行っていた審査請求について、国税不服審判所(所長 成田喜達)は、マルサの指示によって原処分庁(益田税務署)が行った更正処分(税金の追徴のこと)の全てを取り消す裁決を行った。  64ページに及ぶ裁決書は、原処分庁の弁明を詳細に取り上げたうえで、全て事実無根として退けた。   二、 第二審の確定判決を踏襲しており、当然の裁決ではあるが、国税 […]

011 無罪の確定

***5.無罪の確定 一、 広島高裁の判決の二週間後、平成13年6月26日、広島高検が最高裁への上告を断念したことが、一部マスコミによって報じられた。この時点で無罪判決が確定したのである。二紙だけが、注意して見ないと気がつかないようなベタ記事の扱いで報道しており、他の新聞社は全く報道しなかった。5年前には、各紙とも争うように私についての嘘の情報をタレ流していたことを考えれば、その扱いの落差に現今の […]

010 二審(控訴審)判決

***4.二審(控訴審)判決 一、 平成13年6月11日、広島高等裁判所(裁判長前川豪志、退官により宮本定雄裁判長代読)は、松江支部において、一審の無罪判決を支持し、検察側の控訴を退けた。   二、 「本件は無罪」-形の上では、一審判決と同様であったものの、無罪を認定するプロセスが一審判決と全く異なるものであった。  二審判決は、一審判決における事実認定の誤りを正し、検察の主張していた架空売買が事 […]

009 一審判決

***3.一審判決 一、 平成11年5月13日、松江地方裁判所(裁判長長門栄吉)は、31号法廷において、マルサ事案(巨額脱税事件)について、無罪の判決を言い渡した。   二、 しかし、一審判決は、マルサ事案について無罪としながらも、検察の顔色をうかがうような不十分な内容のものであり、刑事裁判と並行して進行している税金の裁判(このときは国税不服審判所で審理中)において、国税当局に主張の余地を一部残し […]

008 脱税日本一

***2.脱税日本一 一、 平成8年1月26日、私は関係者3人と共に松江地方検察庁に逮捕され、身柄を拘束された。  確定申告の直前ということもあってか、いわば一罰百戒のPR効果をねらって、公認会計士による大型脱税事件としてマスコミに公表され、全国ニュースとなった。   二、 この逮捕劇は、私の地元である山陰地方ではトップニュース扱いとなって喧伝された。“公認会計士ら逮捕―不動産売買めぐり”(平成8 […]

「冤罪を創る人々」 公開にあたって

 メールマガジン「冤罪を創る人々」の第一回目をお届けしました。  「冤罪を創る人々」は、私が関与した「益田市畜産協同組合事件」での体験を基に、Webサイトと同時進行で順次公開していきます。    平成5年9月28日の広島国税局の査察(俗にいうマルサ)のガサ入れに端を発した私をめぐる「益田市畜産協同組合事件」は、平成15年10月4日の最高裁の上告棄却によって一応の幕を閉じました。  その結果、検察に […]

参考資料3 手紙(平成13年7月)

***3.手紙(平成13年7月)※第2審判決後、800人程の人達に事情説明のために送付した手紙 各位 1. 去る6月11日、私に関しての刑事裁判の判決が、広島高裁松江支部でありました。広島高裁は、最大の争点であり、「本件」であった架空売買による巨額脱税については、一審の無罪判決を支持し、検察側の控訴を退けました。「本件は無罪」 ― 形の上では一審判決と同様ですが、無罪を認定するプロセスが一審判決と […]

006 当事者関連

※各人物の肩書は当時の実際のものを用いた。原則として公職にある者以外は仮名とした。 ***6.当事者関連-その1 1)佐原 良夫  昭和25年生まれ。元水産会社経営者。本件の不動産売買契約の相手方。私が仲介人として入り、契約したものの、契約条件を履行しなかったために、トラブルが発生。裁判となる。  「@佐原良夫@」は、民事裁判を自己に有利に運ぶために、虚偽の主張をするに至り、更に、広島国税局に虚偽 […]

参考資料1 第三申述書

***1.第三申述書(平成6年2月)  ※マルサに対して重要な証拠の開示を求めてに提出した申述書 第三申述書 広島国税局 収税官吏 藤原孝行殿  平成2年9月6日、佐原良夫は、突然組合を訪れ、福山、増田、岡島の3名と会っております。この時の来訪の趣旨について、私は佐原から直接聞いてはおりませんが、同年9月終わり頃、吉川春樹から電話連絡があった際に、吉川から佐原が益田に行き、内緒でテープレコーダーを […]

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