山根治

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検証!! 『ホリエモンの錬金術』-17

****(5) 堀江氏の自白-2つのバックデイト(日付の捏造)をめぐって『会社の内紛が起った時点では、筆頭株主になっていて、自社株のちょうど50%を持っていた。』  この堀江氏の言葉について検証してみます。  まず結論から先に言えば、この部分については嘘いつわりは全くなく、真実が語られているということです。  何故か?  よくある日常的な出来事であるならばともかく、上場の準備を始めたとか、それをめ […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-16

 堀江氏のなんとも見苦しい釈明の仕方に加えて、今一つの根拠は、その釈明の内容がとても納得できるものではないことです。  堀江氏は、240百万円の元金に対して元金以上の260百万円程度の利息を加えて「5億円程度」のお金を有馬晶子氏に支払った、と言っています。利息の計算期間は2年9ヶ月。利率を計算してみますと、一年複利で26%、単利ですと39%にもなります。ゼロ金利政策が続いていたときですから、まさに […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外10

 平成11年12月17日に堀江氏が、大和証券SBCMと光通信パートナーズに持ち株を売却して受け取った1億2千万円は、有馬晶子さんにそのまま渡されてはいない、つまり、堀江氏が自分のために費消したと推断する根拠は次の通りです。 +有馬晶子氏へ支払ったとされる5億円の支払時期と趣旨が、最近になって堀江氏によって大幅に変更されたこと。 +堀江氏は、平成11年12月17日もしくはその直後に、有馬晶子氏に1億 […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-15

 株式売却代金360百万円のうち、240百万円については、現金の支払い時期及び現金の調達方法が間違っていたことを、堀江氏自ら初めて認めたことはすでに検証した通りです。つまり、 +支払時期についてこれまでは、上場前の平成11年11月5日であるとしていたのを翻して、上場後の平成14年8月9日以後であると訂正。 +調達方法についてこれまでは、上場前に5億円を銀行から借入れしていたとしていたのを翻して、上 […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-14

 前回述べた通り、3億6千万円をめぐる堀江氏の発言には、根本的に不可解な点があるのですが、ここではそのようなことはさておいて、堀江氏の言い分が次のようなものであるとして、話を進めていくことにします。 +上場時の大量保有報告書には、保有している株式7,920株の取得資金の内訳として、自己資金29,000千円、借入金240,000千円となっている。 +1.の借入金240,000千円の借入先として有馬純 […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-13

 まず、堀江氏の発言を整理してみることにします。(“検証!!『ホリエモンの錬金術』-12”) ***“「ホリエモンの錬金術」サイト批評2”本文より +A氏親子とのやり取りは、(部下の)宮内氏と中村氏に任せていた。 +上場時の大量保有報告書には、2億6千万円のA氏からのローンを受け、株を買い取っていることになっている。 +2.については(当時)宮内氏から、A氏がA氏の娘に2億6千万円支払ったと聞いて […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-12

****(4)堀江氏の自白 - 架空資金をめぐって  この連載の5回から11回にかけて、堀江貴文氏が言っている、「有馬純一郎氏所有の株が、実は堀江の借名株だったという、トンデモ話」について具体的な根拠に基づいて検証してきました。その結果、堀江氏が「根拠のない中傷」であるとして私を「小人」とこきおろし、非難を浴びせていること自体が、実は逆に「トンデモ話」ではないかということを明らかにしました。つまり […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-11

 会社とか組織が汚れ仕事に手を染めるとき、その汚れ仕事を実行するのはそこに属している生身の人間です。このような場合、会社などに利益をもたらすだけでなく、往々にして汚れ仕事を実行した個人も便乗して利益を懐にすることがあるものです。不正融資に手を染めた銀行マンが融資先から不正に金品を受け取ったり、ゼネコンの社員が下請業者に水増請求をさせて水増し分をフトコロにしたりと、このような事例はしばしば見受けられ […]

8/1学習会「-大手前通り拡幅事業-島根県の甘い予測で過大な数値」(講師:山根治)のご案内2

 弊社主任コンサルタント山根治(財団法人島根総合研究所理事長、公認会計士)が、大手前通り拡幅事業ついて平成21年8月1日に報告いたします(場所:島根県民会館307号室、時間:14:00~16:30)。  本学習会はどなたでもご参加いただけますので、皆様お誘い合わせの上ご来場くださいますようご案内申し上げます。 8/1学習会「-大手前通り拡幅事業-島根県の甘い予測で過大な数値」(講師:山根治)のご案 […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外9

 『堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方』の中で次のような記述がなされています。『(そうして彼らは、会社を去っていった。当時の社員はわずか30人程度だった。その中から10人前後のメンバーが会社を離れたのだから痛手は小さくなかった。) それにもつと大きな問題だったのは、彼女(山根注:有馬晶子氏のことです)が最大の出資者の娘であるということだった。別れた恋人の親(山根注:有馬純一郎氏のことです)が […]

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