検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外10

 平成11年12月17日に堀江氏が、大和証券SBCMと光通信パートナーズに持ち株を売却して受け取った1億2千万円は、有馬晶子さんにそのまま渡されてはいない、つまり、堀江氏が自分のために費消したと推断する根拠は次の通りです。

+有馬晶子氏へ支払ったとされる5億円の支払時期と趣旨が、最近になって堀江氏によって大幅に変更されたこと。

+堀江氏は、平成11年12月17日もしくはその直後に、有馬晶子氏に1億2千万円支払った旨明言していないこと。

+上場前のオン・ザ・エッヂからの17,687千円の借入金が弁済されていること。

 1.と2.については、これまで述べてきたことです。3.については、このたび私が初めて持ち出した事実ですので、以下に説明を加えます。

 まず、事実関係として、-
+オン・ザ・エッヂの上場直前期である第4期末(平成11年9月30日)の貸借対照表上に、役員に対する短期貸付金として17,687千円が計上されており(目論見書、P.44)、科目内訳(同書、P.60)によると、この役員は堀江貴文氏であること。
+上場直後の第5期末(平成12年9月30日)の貸借対照表上からは1.の短期貸付金17,687千円が消えていること。つまり、この一年の間に堀江氏によって弁済されていること。
の2つの事実を摘示します。

 私が問題にするのは、この17,687千円の弁済財源です。堀江氏がこのお金をどのようにして調達したか、ということです。
 まず、一つ挙げられるのは、同時期にオン・ザ・エッヂは社長である堀江氏に17,687千円を貸していると同時に、3,640千円借り入れてもいる(同書、P.61)ことです。この部分については、相殺が可能であるとすれば弁済財源となるものです。
 しかし、残りの14,047千円の弁済財源が見当たりません。堀江氏の言葉によれば、上場後2年間は持ち株の売却は一切していないとのことですから、当然そこからは調達できません。
 外部から判明している限り、この一年間で堀江氏が手にしたキャッシュは、会社からの報酬以外には、この1億2千万円しかありません。従って、少なくとも14,047千円は、この1億2千万円のうちから弁済されたのではないかと考えられるのです。

 以上が、1億2千万円が平成11年12月の時点で、そっくりそのままは有馬晶子さんに手渡されてはいないとする推断の根拠です。

 ―― ―― ―― ―― ――

 ここで一句。

“てっぺんと おもっていたら がけっぷち” -八尾、立地骨炎。

(毎日新聞、平成21年6月7日付、仲畑流万能川柳より)

(“ライブドア どこまでいっても がけっぷち(オン・ザ・エッヂ)”)

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