山根治

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大塚家具の親子ゲンカ-⑩

 大塚家具の社外取締役に阿久津聡(あくつさとし)という人物がいる。大塚久美子社長と同じ一橋大学出身だ。昭和41年7月生まれであるから、大塚社長(昭和43年2月生まれ)とは大学のキャンパス以来の同窓生であろう。  大塚久美子氏が大塚家具の代表取締役に就任したのが平成21年3月。その一年後の平成22年3月に阿久津氏は大塚家具の社外取締役に迎えられ、現在もその地位にとどまっている。  阿久津聡。48歳、 […]

大塚家具の親子ゲンカ-⑨

 本来は簿記会計上の概念である資本が、会社法の成立と同時に法律の上で実体らしきものに変貌した。ユーレイが現実社会で大手を振って動き出したのである。これまで述べてきたところだ。  ところがこの資本というユーレイは、経済学の分野では以前から実体があるかのような扱われ方をしている。もっとも分かり易い例はカール・マルクスの経済学だ。俗に「マルクス経済学」と言われているものである。  マルクスは『資本論』第 […]

大塚家具の親子ゲンカ-⑧

 資本の概念が大幅に変り、つれて株式市場、ことにIPO(新規上場)のあり方が大幅に変った。以前に較べて上場することが容易になった反面、株式市場を通じて不正にあるいは不当に資金を調達することが容易になった。  ホリエモンのように、「金がすべて」、「どんなことをしてでも儲ければ勝」といった拝金主義に凝り固まった人物が株式市場に殺到することになったのである。ソフトバンクの孫氏も、楽天の三木谷氏も共に、法 […]

大塚家具の親子ゲンカ-⑦

 従来、資本という勘定科目は資本金と剰余金(資本剰余金と利益剰余金)とで構成される、実体のないものではあるが、しかし、企業経営のゆとりを示す指標として重視されてきた。  実体がないことについていえば、資金収支会計が主軸である会計システムを採用している国とか地方自治体、あるいは学校法人、社会福祉法人などにあっては、毎年の資金収支の残は現金等価物として残るもので、その累積である剰余金も必ず現金等価物と […]

大塚家具の親子ゲンカ-⑥

 たしかにテレビに時々顔を出す大塚久美子氏には生々とした人間の表情がない。まるで蝋人形だ。最近の安倍晋三総理と同様に、何ものかに取りつかれているロボットだ。 何故彼女がロボットに堕したのか。このような訳の分からないことで父娘がいがみ合っているのは何故か。  その疑問を解明する手がかりは、大塚久美子氏が平成27年2月25日にリリースした『平成27年12月期(第45期)配当予想の修正に関するお知らせ』 […]

大塚家具の親子ゲンカ-⑤

 この親子ゲンカの裏には、(株)三井住友銀行という金融機関が控えており、娘である大塚久美子氏を巧みに操っているのではないか。前回指摘したことである。  それにしても何故この女性が操り人形の役割を演じているのか不思議である。彼女は一橋大学出身のいわば才女だ。実の父親を足蹴にし、父親が苦労して育てあげた会社の存続を危うくする行為を平然と行ない、しかも、結果的に自らも破綻するおそれのある行動をしているの […]

社名及び代表取締役の変更について

 平成27年4月1日をもって社名を「株式会社M&Aバンク」から「株式会社フォレスト・コンサルタンツ」へ変更いたしました。 (新) 株式会社フォレスト・コンサルタンツ (旧) 株式会社M&Aバンク  また、社名変更と同時に、代表取締役を山根治に変更しました。

大塚家具の親子ゲンカ-号外

 (株)ききょう企画が提出した「大量保有報告書」(平成20年4月1日付)がみつかりましたので、以下の通り記事の訂正をいたします。 +企画を持ち込んで融資を実行した銀行は(株)三井住友銀行(本店営業部)であったこと。三菱UFJ銀行と推測したことを訂正します。 +130万株の取引は市場外取引として行なわれ、一株当り1,183円、取引金額は1,537,900千円であったこと。40億円前後と推測したことを […]

大塚家具の親子ゲンカ-④

 大塚勝久氏から(株)ききょう企画に130万株の株式が移動しているのは、大塚勝久氏の相続税対策ではないかと前回指摘した。  私の推察が的を射ているとすれば実際のところは次のようなことではなかったか。  まずこの相続税対策のシナリオを作成して大塚勝久氏に提案し、実行させたのは誰かについてであるが、それは銀行筋ではないか。  何故か。(株)ききょう企画が130万株の株式を大塚勝久氏から買い取るためには […]

大塚家具の親子ゲンカ-③

 「ナッツ姫」ならぬ「かぐや姫」の暴走が開始されたのは大塚久美子氏が社長に就任した平成21年3月である。この時父親の大塚勝久氏は代表権のある会長に退いている。前回述べたところである。 まず前回の第1表と第2表とを見ていただきたい。第37期(平成19年12月期)と第38期(平成20年12月期)とが異常であることが分かる。第37期には2,799百万円あった当期純利益が第38期には一転して530百万円の […]

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