孤高な碩学からの贈りもの 2
- 2008.02.19
- 山根治blog
巷間、「北野税法学」と呼称されているものの集大成が、この「税法学原論」第六版です。税金に関する本は、それこそ掃いて捨てるほどたくさん出版されていますが、そのほとんどはハウ・ツーもので、しかも、税務当局寄りのものが圧倒的多数を占めています。つまり、どのようにしたら税務当局に認めてもらえるかといったことに汲々(きゅうきゅう)としており、税務当局の顔色をうかがいながら、それこそ微に入り細をうがつ枝葉の […]
フォレスト・コンサルタンツ
巷間、「北野税法学」と呼称されているものの集大成が、この「税法学原論」第六版です。税金に関する本は、それこそ掃いて捨てるほどたくさん出版されていますが、そのほとんどはハウ・ツーもので、しかも、税務当局寄りのものが圧倒的多数を占めています。つまり、どのようにしたら税務当局に認めてもらえるかといったことに汲々(きゅうきゅう)としており、税務当局の顔色をうかがいながら、それこそ微に入り細をうがつ枝葉の […]
昨年の暮に、一冊の本が届きました。北野弘久著、『税法学原論』-第六版(青林書院)です。日本における税法学の教科書として名高いこの本は、1984年の初版以来版を重ね、2007年12月20日付で第六版。著者自ら、贈って下さったものです。 会計事務所を経営していく上で、北野先生の『税法学原論』-初版は、私の座右の書であり、バイブルでした。税務署を相手にしてドンパチをやるときにはその都度目を通し、どれ […]
知人からの相談は、ODAという海外がらみの話が本当のものであるかどうか、雲をつかむような大きな話が真実のものであるかどうかといったことでした。私としては、ODAについては一般の報道で知っているだけでしたので、具体的にその実態の一端でも分かれば面白いといった軽いノリで引き受けたものです。これまで4回ほど首を突っ込んでいるM資金話とか、三年前にライブドアのインチキに気がつき、かなりの時間をかけてイン […]
「冤罪を創る人々」が月刊テーミス(※2008年2月号)に取り上げられました。『これは他人事ではない公認会計士「冤罪で291日勾留」の全記録』(P.88~89)という記事です。 <%image(20080204-num200802_mini.jpg|96|134|月刊テーミス2008年2月号)%> 月刊テーミスWEBサイトの「立ち読み記事」において、記事全文を確認することができます。
フィクサーであるO.H.氏についての詳しい情報を寄せてくれたのは、異国で仕事をしている「友人の友人の友人」でした。私の直接の友人に依頼してから二週間余り過ぎた頃、二枚の用箋にビッシリと書き込まれたO.H.氏の身上書が届きました。複数の現地在住者に聴き取り調査をしたレポートです。19××年9月21日付のもので、ヒルトン・インターナショナル(バーレーン)の用箋に記されたものです。私が友人に依頼したの […]
「友人の友人はアルカイダ」と発言して物議をかもしたのは、法務大臣の鳩山邦夫氏でした。全世界がテロに対して極端に神経質になっていることに加えて、大臣という要職にある人物の発言でしたから騒ぎが大きくなったのでしょうが、よく考えてみますと、ことさら騒ぎ立てるほどのことではありません。日本の国会議員であれば、ほとんどの人達が「友人の友人がアルカイダ」と言ってもおかしくないからです。 鳩山氏が記者からの […]
納入価額に100億円を上乗せすること、― 昨今防衛省がらみの不正事件で話題になっている、防衛商社の山田洋行による水増し請求と同じような構図です。防衛省の場合は、アメリカのメーカーからの請求書を商社である山田洋行が改竄(かいざん)したといわれていますが、このODA案件でも、日本のプラントメーカーもしくは大手商社の段階で積算の水増しがなされているものと思われます。特殊なプラントであり、しかもODAが […]
以上をまとめてみますと、この450億円のODAのコミッションは、 表が、18億7,500万円 裏が、37億5,000万円 となり、合わせて、56億2,500万円という、トンデモない金額になります。 その内訳は、多い順に並べてみますと、 ^^t^cc^相手先^cc^内訳^cc” colspan=”2^金額^^^ll” rowspan=”2^1. 日 […]
フィクサーであるO.H.氏が渋々ながら重い口を開いて明らかにしたのは、次のようなことでした。「大手商社が受けとるコミッションは5%、そのうち、自分の会社(現地のダミー法人のことです)が1%、別の会社(日本のダミー法人のことです)が1%だ。これは表向きのもので、この他に実は裏のコミッションがある。 この裏のコミッションは10%、これは両国(日本と中近東のODAの相手国)の“天の声”に渡すことになっ […]
数日後、O.H.氏は私を伴ってこの大手商社の本社に行き、責任者に会わせてくれました。応接室で待つことしばし、現われたのは部長ではなく次長でした。名刺交換して、この人物が覚え書を作成した当事者であることが分かりましたので、私は単刀直入に、2通の覚え書のコピーを示して、文書の確認を求めました。 O.H.氏が来訪の趣旨を告げていなかったからでしょうか、私が覚え書のコピーをテーブルに置いて次長氏に示し […]