山根治

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脱税摘発の現場から-3

***3.最近の相談事例(承前)  三年間の資格停止期間(「冤罪を創る人々」前科者としての元公認会計士参照)を終え、会計士と税理士の再登録が完了してほどなく、相続に関する脱税事件の相談が舞い込んできた。脱漏額10億円超、追徴税額は本税・重加算税合わせて10億円超という大型事案である。第一審判決が下った直後のことで、地裁の判決は、相続人に実刑、罰金は3億円超といった厳しいものであった。  詳しく話を […]

脱税摘発の現場から-2

***2.最近の相談事例  最近私のところに寄せられてきた脱税事件の相談は10件余りである。事例の中にはどのように釈明しても言い訳の通らない、明らかな脱税があったし、中には脱税にからんで許しがたい反社会的な行為をしているケースもあった。私はそのようなケースについては全て関与するのを断ることにしている。私の役割は脱税をモミ消したり、犯罪を糊塗したりすることではないからだ。  しかし、寄せられてきた相 […]

脱税摘発の現場から-1

***1.暴力装置としての徴税権力  私が「冤罪を創る人々」によって、自らの実体験の詳細を公表してから6年が経過した。暴力装置としての徴税権力が、一方的な思い込みと予断によって私を大型脱税事件の主犯と決めつけ、証拠の捏造、隠匿、隠滅など、およそ考えられないような数々の犯罪的工作を行って私を断罪した事件である。ちなみに、広島国税局によるこの査察事件の第一審の判決書は、本文だけでも440ページに及ぶ長 […]

無名子のプロファイリング

 山根治blogを始めてから6年が経過した。その間、ブログをきっかけとした様々な人達との出会いがあり、別れがあった。ブログを開設していなければとても会うことなどできない人達との出会いは私にとって貴重な体験であった。  ブログへの書き込み、-ほとんどが匿名の投稿ではあるが、これも一つの出会いである。誉められたり、けなされたり、なんとも賑やかなことであった。  私も人の子、とりわけ俗人中の俗人を自任し […]

松江の庭-7

 私は30年ほど前から、亡国の公共事業とも言うべき、宍道湖・中海淡水化事業と中海本庄工区干拓事業に反対してきた。利権政治が当然のごとくまかり通ってきた、この島根の地にあって、2つの事業がともに中止になったことは奇跡に近いことであった。  淡水化反対運動で主導的な役割を果したのは前述の通り保母武彦教授であり、反対運動を財政的に支えたのは宍道湖漁協の人達であった。干拓反対運動については、女性の集まりで […]

松江の庭-6

 『松江の庭』に面する我が寓居、-鴨長明が住まいとした方丈の庵(いおり)、あるいは私が14年前に291日間ブチ込まれていた松江刑務所拘置監の独房をイメージしてこしらえたものだ。電話もなければテレビもない。飲み物は水だけで、コーヒー、お茶、ましてや酒などは置いていない。  このような寓居にただ一つだけの贅沢がある。畳、机、マット、枕、衝立、行灯、ステレオ・ラックを特別に誂(あつら)えたのである。一人 […]

「税務調査の注意点」の更新

 弊社が運営している「間違いだらけの税務調査」の下記ページに、「11. 顧問税理士の対応に不信感を抱いた場合」を追加しました。 税務調査の注意点 | 税務調査を受けた際の注意点等について教えて下さい。 http://tax.ma-bank.net/faq.php  一部抜粋して紹介いたします。 11. 顧問税理士の対応に不信感を抱いた場合  法人税や相続税の税務調査を受けた場合、顧問税理士に相談し […]

松江の庭-5

 山本隆志氏から、無責任な評論家と罵(ののし)られ風来坊扱いされてからほどなく、私の収入が急激に上向いてきた。糧道を断つと恫喝した山本氏の言葉通り、地元における仕事はさほど伸びなかったものの、地元以外の仕事が増えてきたのである。依然として手許に資金余力はなかったが、借入余力がついてきたので私は街中にあった事務所の移転を決め、大橋川のほとりに400坪の空き地を求めてささやかな事務所ビルを建築した。前 […]

松江の庭-4

 傲岸不遜な山本隆志氏の圧力に対して、私は次のように問い質した、-「このまま放っておいたら宍道湖は淡水化され、ヘドロの湖になってしまう。目の前の大橋川も同様にヘドロの川に変貌する。そうなったらどうするのか、私達が誇りにしている水の都が悪臭漂う汚水の街に変ってしまったらどうするのか。」 山本氏は、私のつきつめた問いかけに対して次のように言い放った、-「メシが食えなくなったら、どんなに良い環境が残ろう […]

松江の庭-3

 『松江の庭』を望む籠の端の一角に縁あって小さな拠点を持つことができた。昨年の9月のことである。  前々から松江大橋のたもとに生活の拠点が欲しかったし、なによりも大橋川改修事業に反対する拠点として最適の場所であった。籠の端地区の大半は、松江大橋の架け替えと川の拡幅のために買収される予定になっており、仮に私が売却に同意しなければ改修事業そのものができなくなるからだ。二年半前に手に入れた和多見町の土地 […]

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