2012年

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クレーマー・橋下徹氏の本性-号外

 平成24年11月13日、新聞各紙は、朝日新聞出版の神徳英雄社長の引責辞任と、週刊朝日の前編集長らの懲戒処分を報じた。同時に、後任の篠崎充社長代行ら3人が大阪市役所を訪れ、橋下徹市長に対して経緯の説明を行なった上で深々と頭を下げ謝罪したとして写真付きで報じている。茶番劇である。  橋下徹氏が、「幼児性丸出しの八つ当り、筋の通らないことをやたら大声でわめき散らし」(「クレーマー・橋下徹氏の本性-①」 […]

クレーマー・橋下徹氏の本性-②

 前回述べたのは、被差別部落問題は基本的に政治的・制度的な問題であって、もはや差別的思想によるものでもなければ、重大な人権侵害にあたるものでもないということであった。この点、ナチスによるユダヤ人差別とか、白人による黒人差別とは全く異なるものである。似て非なるものであり、同一視すべきものではない。  このことは、橋下氏による朝日新聞批判が的外れであることを示す一つの側面である。この意味からすれば、的 […]

クレーマー・橋下徹氏の本性-①

 橋下徹氏が朝日新聞社に噛みついた。朝日新聞社のグループ会社が出している週刊朝日(2012.10.26号)の記事がケシカランというのである。橋下氏が槍玉にあげたのは、緊急連載と銘打ち、『ハシシタ 奴の本性』と題した記事である。ノンフィクションライターの佐野眞一氏による署名記事だ。  記事について異議があるならば、第一義的には、筆者に抗議するのが筋であると思われるのであるが、橋下氏はなぜか佐野氏をす […]

認知会計からのつぶやき-政治・経済・歴史を認知会計の視座から見つめ直す-

***1.橋下徹氏の正体  日本維新の会を率いる橋下徹氏。ゲッペルスの演出のもと、巧みな演説でドイツ国民の熱狂的な支持を集めたヒトラー、数々の詭弁(「ホリエモンと小泉純一郎 -3」参照)を弄して日本をもてあそんだ小泉純一郎元総理。三者に共通しているのは、黒を白と言いくるめるソフィスト流の弁論術、デマゴギーだ。あるいは、仮想の敵を設定して、国民にイエスかノーを迫る狂気である。オウム真理教のスポークス […]

マルサ(査察)は、今-⑭-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***13.マルサの恫喝・詐欺と依頼者の変節  翌日、朝8時すぎに嫌疑者からホテルに電話があった。約束の8時半には急用ができて行くことができなくなった、10時半にして欲しいというのである。  後に判明したことであるが、この時間に査察から呼び出しがかかっていたのである。「修正申告による税額を1億3,000万円から半分の6,000万円に切り下げて譲歩した。これ以上の話し合いはできない。この線で修正申告 […]

マルサ(査察)は、今-⑬-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***12.証拠の捏造  査察官との話し合いを終えホテルに戻った私は、改めて嫌疑者に対して、査察が提示し直した5年分の修正申告の内容を説明した。松井洋主査から手渡された15枚の明細書、これをベースにして査察が何を考えていたのか、何がどのように変ったのか説明した。 「これまであなたが私に話して下さった通りでした。“簿外預金”については、脱税に直結するような簿外預金、つまり、“タマリ”が入っている預金 […]

マルサ(査察)は、今-⑫-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***11.修正申告の慫慂-(4)  私達が通されたのはマルサの取調室(「マルサ(査察)は、今-②」「マルサ(査察)は、今-③」参照)であった。査察官の尊大な応対については既に述べた。お上(かみ)意識丸出しの上からの目線の応対であった。  私達に提示されたのはA4の用紙4枚。修正申告の具体的な内容ではなく、要約したものであった。 -1枚目、代表者名義預金残高明細表 -2枚目、税務申告書、別表1、別 […]

マルサ(査察)は、今-⑪-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***10.修正申告の慫慂-(3)  嫌疑者との事前の話し合いの結果、査察がふっかけている納税額1億3,000万円は6,000万円強にまで半減する見通しがついた。前回述べた通りである。  加えて、査察が提示している5年間の不正所得1億2,000万円自体も極めていい加減なシロモノで、キッチリとつめていけば、3分の1の4,000万円にまで切り下げることができるのではないかと見通した。嫌疑者の預金の増加 […]

マルサ(査察)は、今-⑩-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

**9.修正申告の慫慂-(2)  刑事告発されることを極度に恐れていた嫌疑者としては、取り敢えず税金さえ納めれば刑事告発を見送る方針であると言われたことから気分的にいくぶんか楽になった。  しかし、不正所得が1億2,000万円であれば告発基準を超えている。修正申告を出した後で告発される可能性がない訳ではない。知り合いの税理士とか弁護士も、告発が100%回避されるとは言ってくれない。1億3,000万 […]

マルサ(査察)は、今-⑨-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***8.修正申告の慫慂-(1)  松井洋と野間田芳徳、この二人の査察官は嫌疑者を脅したりすかしたり騙したりした挙句、脱税の言質(げんち)を盛り込んだ質問てん末書の作成にこぎつけた。  ところが、脱税の具体的な内容、金額については、嫌疑者が頑として応じようとしない。査察が予め描いた「脱税ストーリー」にどうしても乗ってこないのである。  そこでと、持ち出してきたのが告発の見送りというエサであった。告 […]

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