中江滋樹氏からのダイイング・メッセ-ジ-⑦

 岡崎由美子弁護士夫妻に対するA氏の嫌悪感は、お金に汚いからだけではなかった。

 ナント、私・山根治を口汚くののしっていたというのである。 「山根はとんでもないワルだ。前から悪いことをして金儲けをしている」と罵(ののし)ったという。

 A氏の会社とのお付き合いは、A氏のご両親の代からのもので、松江で仕事を始めた頃に始まる。A氏のご尊父のご逝去にあたっては、A家に江戸時代から伝わる品を形見分けとしていただいたほどである。私のことを身内のように思って下さっている。それだけに、岡崎夫妻が放った私に対する悪口雑言は、A氏にとっては嫌悪感が倍加するようなものであったに違いない。

 私はこれまで岡崎弁護士夫妻は、松江市にいる弁護士の中では唯一信頼のおける弁護士だと思って付き合ってきた。夫である岡崎勝彦元島根大学教授についても酒グセが悪いという難点はあるものの信頼できる人物であると思ってきた。それが二人ともに私の前では仮面をかぶっていたことが明らかになった。

 私を村八分にするような噂話が松江の街で喧伝(けんでん)されるようになったのは、投資ジャ-ナル事件の中江滋樹氏が稀代の詐欺師として全国的にバッシングされだした時からだ。私については、詐欺師とつるんで仕事をしている“山師”(やまし。投機的な事業で一攫千金をもくろむ人の称。広義では詐欺師を指す)という噂が一気に広がった。昭和59年、今から35年前のことである。

 地元紙 山陰中央新報社が出している経済誌・山陰経済ウィ-クリ-への定期寄稿の筆を絶ったのが昭和60年5月14日である。この時の190回目の「明窓閑話」“休むも相場なり”は、すでにブログで公開(投資ジャーナル事件の真相 -3)した。

 あれから35年、コロナウイルス騒動のさなかに中江滋樹氏は亡(な)くなった。中江氏の死を待っていたかのように、私に対する事実無根のフェイク・ニュ-スが、装いも新たに亡霊のように私の前に現れた。

 一つは、中村弁護士が私に起こした筋違いの訴訟の中であり、いま一つは、岡崎由美子弁護士夫妻の10年ほど前の言辞(中江滋樹氏からのダイイング・メッセ-ジ-⑥)である。

 私と中江滋樹氏の二人を社会的に抹殺すること、即ち、

“人格破壊”(Character Assassination)「誰が小沢一郎を殺すのか?」-①

を仕掛けたのは、槙枝一臣弁護士だ(中江滋樹氏からのダイイング・メッセ-ジ-①)。

 中江氏の死の直前まで連載され、死後においても取材済のものとして連載が続いた日刊ゲンダイの記事と6年前に私に託された中江滋樹氏の自筆遺書によって、槙枝一臣弁護士が中江滋樹氏だけでなく私をも騙していたことが明らかになった。人格破壊仕掛人のルーツが、槙枝一臣弁護士であったということだ。この詳細と私宛の遺書の公表は稿を改めて行うこととする。

 詐欺師・山師というフェイク・ニュ-ス(偽りの情報)を用いて、私を人格破壊しようとした連中は、槙枝一臣弁護士をはじめとする弁護士の連中であった。松江市においては、私に関連する限りでは、

松原三朗弁護士

中村寿夫弁護士

岡崎由美子弁護士

をはじめ、数人の弁護士、全国的には、

田中森一弁護士(ヤメ検)

冨村和光弁護士(ヤメ検)

筧康生弁護士(元・裁判官)

をはじめ、数十人の弁護士だ。

ヒュ-ミント(Human intelligence)という言葉がある。「人間を媒介とする諜報(ウィキペディア)」のことだ。軍事用語である。ここに、諜報とは、「相手方の情報を探って味方に知らせること。また、その情報-新明解国語辞典」の謂(いい)である。

ヒュ-ミントは、単なる情報(intelligence)ではない。人が媒介する情報であり、かつその情報は相手方(敵)の情報だ。情報の中でも極めて特殊な部類に属する。
(この項つづく)

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 ここで一句。 ”その数字 まずは疑い ニュ-ス見る” -茨木、羽布田土(毎日新聞、令和2年5月6日付、仲畑流万能川柳より)


(政府発表の数字のほとんどは、客観的に検証された情報ではない。時の政権の都合によってテキト-に創り上げられたフェイク・ニュ-ス(虚偽の情報)の類(たぐい)。人が媒介する情報である点では、ヒュ-ミント。)

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