2015年

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デタラメな70年談話-①

 平成27年8月14日、安倍晋三首相は、戦後70年の首相談話を閣議決定した上で発表した。  戦後50年の村山談話、60年の小泉談話に盛り込まれた、 +「植民地支配」colonial rule +「痛切な反省」deep remorse +「心からのお詫び」heartfelt apology +「侵略」aggression の4つのキーワードは確かにこのたびの談話にも組み込まれており、一見、村山談話、 […]

国税マフィアの闇-号外

“小僧じゃだめだ、黒幕を呼べ”  かねてから安倍政権を痛烈に批判してきた夕刊紙「日刊ゲンダイ」(平成27年8月4日号)の一面に躍った大見出しである。  ここで使いパシリの小僧と切り捨てられたのは、礒崎陽輔総理補佐官のことだ。  この人物、公衆の面前で 「考えないといけないのは、この国を守るために必要な措置かどうかだ。法的安定性なんて関係ない。」 と言い放ったことから火がつき、マスメディアだけでなく […]

国税マフィアの闇-⑫

 国税庁長官が、利権集団である国税マフィアのボスであった。しかも、この国税マフィアのボスが、あろうことか現在の安倍政権の中枢にもぐり込んで、安倍内閣を意のままに操っていたのである。  内閣官房のホームページがある。幹部として安倍晋三内閣総理大臣以下、13名が紹介されている。  その中に、内閣官房副長官補の肩書を持つ古谷一之(ふるやかずゆき)という人物がいる。この人物こそ、無実の罪(冤罪)を犯罪とし […]

国税マフィアの闇-⑪

「脱税は犯罪ではない。現在の法体系を前提とする限り、脱税(逋脱)という犯罪は犯罪として成立しない。」  上記の命題についてはすでに述べた(“国税マフィアの闇-8”)。ところが現実には査察調査が行われ、脱税犯として当然の如く告発がなされている。犯罪として成立しないはずの脱税犯が何故堂々と告発されているのか、私には長い間謎であった。  査察官が嫌疑者を、脅したり騙したり、あるいは利益誘導したりして、査 […]

国税マフィアの闇-⑩

 前々回(“国税マフィアの闇-⑧”)、国税庁がひた隠しにしていた内部文書について触れた。秘密文書の存在が明らかになった瞬間である。  明らかになったとはいっても、文書そのものが私に提示された訳ではない。明らかにされたのは、文書の名称、文書が発せられた年月日、それに文書番号だけであった。あとは開示請求をして自分で取りよせろという訳だ。いつものことながら、由(よ)らしむべし知らしむべからずといった、上 […]

国税マフィアの闇-⑨

 またしても工藤会である。  平成27年7月9日、福岡県警特別捜査本部は所得税法違反(脱税)容疑で再び工藤会の野村悟総裁を逮捕した。  脱税容疑での第一回目の逮捕(“国税マフィアの闇-⑥”)は、組員が定期的に納める会費(上納金)のうち個人的に費消されていた部分を脱漏所得とみなしたものであったが、このたびは企業から臨時に得た“みかじめ料”だそうである。  定期的な上納金であろうと、あるいは臨時のみか […]

国税マフィアの闇-⑧

 かねてから国税庁は、「脱税は社会の敵」と題するパンフレットを作成し、配布してきた。その中には、「起訴されたら100%の有罪率」と豪語する脅しの文句が入っていた。  「私の場合(「冤罪を創る人々」)を含めて、査察事件で無罪をかちとったケースはかなりの数にのぼるが、それでも尚、“有罪率100%”と言い募ってきたのである。  このたび私が得た結論は、にわかには信じ難いものであった。 『現在の法体系のも […]

国税マフィアの闇-⑦

 「工藤会」の野村悟総裁の住所は、北九州市。野村氏は多くの不動産を所有し、野村氏自身、自らの職業を駐車場経営と名乗っているという。もちろん正業である。税務上は不動産賃貸業(事業所得)の税務申告を、所轄の小倉税務署にしているはずだ。  この小倉税務署、私にとっては因縁浅からぬ役所である。  平成25年4月、私は福岡国税局の査察調査(相続税)の税務代理人として小倉税務署の担当者と会っている。査察官では […]

国税マフィアの闇-⑥

 なんともド派手なことをやらかしたものである。  福岡県警本部長が福岡国税局とタッグマッチを組んで、九州の鬼退治とばかりに、伝家の宝刀ならぬ、これまで一度も使ったことのない竹光(たけみつ。竹を削って刀身に代えたもの。-新明解国語辞典)を大上段に振りかざして、満天下に向って大見得を切ったのである。平成の桃太郎を気取った、キャリア官僚の猿芝居(さるしばい。下手な演劇や、すぐ種のわかるあさはかなたくらみ […]

国税マフィアの闇-⑤

 平成27年6月3日。私は福岡国税局庁舎2Fの監察官室にいた。査察官の犯罪行為についての捜査要請書(以下、要請書という)を、首席監察官に直接手交するためである。  福澤宏文首席監察官は席空きで、応接したのは二人の主任監察官であった。   国税庁長官官房 福岡派遣主任国税庁監察官   遠藤徹男   国税庁長官官房 福岡派遣主任国税庁監察官   中野数博 の二人である。  要請の趣旨を口頭で説明し、要 […]

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