139 右翼からの激励 -その2

***6.右翼からの激励

****2)その2

右翼からのホメ殺しは続く、-



「受刑者の皆さん、所内の暮しはいかがですか。先生方(注、受刑者には看守のことをセンセイと呼ばせていた。私のような未決囚にはそのような強制はなかった)とうまくやっていますか。

センセイがあなた達をオイ、コラとどなり散らしたり、ときにはブンなぐったり、あるいは革手錠とか革具を使って締め上げたりされるのを決して恨んだりしてはいけません。
センセイ方があなた達を人間として扱わないのは、仕事上やむなくなさっていることです。あなた達が無事に刑期を終えて再びシャバに出て立派に活躍することを心から念じて教育なさっているのです。我慢強くて、辛抱強い人になってもらうために、心ならずも敢えて人間扱いしないことになっているのです。
センセイ方に感謝いたしましょう。オイ、コラと怒鳴られたら手を合わせ、ブンなぐられたら涙を流して感謝しましょう。革手錠をはめられて保護房へぶち込まれたら、これまたこんな幸せなことはないと考えましょう。

先日、松江刑務所浜田支所で一人の若い未決囚が実に幸せな死を遂げました。
この人は酒を飲んで車を運転したということでパクられて、拘置所にぶち込まれていました。アルコール依存症だったらしく、房内で大声を出したり暴れたりしたといいます。
当然のことですが懲罰が待っていました。革手錠と革具で締め上げられて、保護房へ。ご存知のように保護房は懲罰用の部屋なのですから窓がありません。もちろん冷房などあるわけがありません。
今年の夏は皆さんも体験されたように例年にない暑さでした。この山陰地方は暑いうえに湿度が高いのです。風通しのいい部屋でさえ30度を超えていましたので、保護房の中は40度を超える蒸し風呂の状態であったことでしょう。
しばらくして見廻りのセンセイが、保護房の監視窓から中をのぞいてみたところ、その若い未決囚はグッタリしており、心肺機能が停止した状態だったそうであります。
飲酒運転でタイホされ、問答無用とばかりに懲罰房にブチ込まれ、サウナ風呂状態の中で蒸し殺しにされたこの若い未決囚は、もって瞑すべきでしょう。
皆さんも、このような状態であの世に行くことがあっても、決してセンセイ方を恨んではいけません。センセイ方は、職務として当然のことを、しかもあなた方のためを思ってなさっているのですから。
さあ、松江刑務所に感謝しましょう。センセイ方に感謝いたしましょう。」

大演説をブチあげていた右翼の論客は、松江刑務所の内部事情を熟知しているようであった。自らが入所した経験があるのか、あるいは仲間が現在入所していてそれとなく励ましに来ていたのであろうか。
刑務所をホメ殺しにしたところで三文の得にもならない。この論客氏、あるいは仲間の見舞いがてらに、ホメ殺しの予行演習でもしていたのであろうか。

 

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