2005年3月

2/3ページ

088 長谷 透

*(5) 長谷 透 一、 広島地方検察庁検事。 平成8年1月26日、長谷透は、益田に赴き組合の常務理事増田博文氏の身柄を拘束し、尋問した。 二、 増田氏は、組合の中でも最重要人物の一人であり、私が主に交渉したのは増田氏であった。マルサ事案の細部にわたって理解し、知っている人であった。そのためであったろう。増田氏に対する長谷検事の取調べは熾烈を極めた。長谷は連日のごとく、大声をあげ、テーブルを叩いて […]

087 花崎政之

*(4) 花崎政之 一、 松江地方検察庁検事。第一審の第5回及び第11回公判廷に、検察官として出廷。 二、 平成8年1月27日、花崎は、司法書士のA.I氏を東京のA.I司法書士事務所に尋ね、参考人として事情聴取した。A.I氏は、別件の一つである公正証書原本不実記載・同行使に深く関連した人物で、逮捕された山根会計事務所の職員小島氏の幼ななじみであった、登記の便法として、抹消することを前提として一時的 […]

悪徳会計屋の経済事件ノートvol.16

2005年03月17日 第16号 発行部数:389部 ◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 悪徳会計屋の経済事件ノート なぜ上場会社社長は国税局ロビーで壮絶なる自殺を選んだのか。国税局OB税理士が納税者を食いものにする手口とは。税務署とマスコミから悪徳会計士の烙印を押された会計のプロが税金法律金融事件の深層に迫る。 ◆◇―――――――――――――――――――――――――― […]

B02 マッチポンプ 2

***(2)事前通知 社長室の電話が鳴った。 「A税務署ですが、明日税務調査に行くことにしましたのでよろしく。経理担当者だけでなく、社長も会社の中にいるように。顧問税理士のB先生にはこちらから連絡しないから、アンタの方から電話しておいてください。」 横柄きわまりない架電は、一方的にまくしたてられて、切れてしまった。 C建設株式会社。資本金5千万円、従業員100人余り、年間の完成工事高50億円程度。 […]

冤罪を創る人々vol.53

2005年03月15日 第53号 発行部数:330部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

ホリエモンの錬金術 -1

ホリエモンこと、ライブドアの堀江貴文さんは、このところフジ・サンケイグループの買収を仕掛けたことからマスコミの注目を浴び、連日連夜、各メディアから引っ張りだこの状態で、何とも賑やかなことになってきました。 堀江さんは、ベンチャー企業の雄であり、若くして巨万の富を手に入れた立派な成功者とされているようです。しかも昨年の球団買収騒ぎのときと同様に、今回も巨大な旧体制に敢然と立ち向かっていく新しい時代の […]

086 立石英生

*(3) 立石英生 一、 大阪地方検察庁堺支部検事。第一審の主たる公判検事。第一審の33回にわたる公判廷のうち、第11回、第20回及び第33回以外の全ての公判廷に、検事として出廷。 中央大学法学部卒。山根会計事務所の職員小島泰二氏を逮捕し、尋問を担当。 二、 平成8年1月28日付で始まり、同年3月17日付で終る立石英生の作成になる小島氏の供述調書は13通である。小島氏は、組合担当の職員ということで […]

悪徳会計屋の経済事件ノートvol.15

2005年03月10日 第15号 発行部数:378部 ◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 悪徳会計屋の経済事件ノート なぜ上場会社社長は国税局ロビーで壮絶なる自殺を選んだのか。国税局OB税理士が納税者を食いものにする手口とは。税務署とマスコミから悪徳会計士の烙印を押された会計のプロが税金法律金融事件の深層に迫る。 ◆◇―――――――――――――――――――――――――― […]

B01 マッチポンプ 1

***(1)登場人物のプロフィール ****1. A税務署上席調査官  退官を来年に控えて、世渡りの要領が悪く、署長はおろか統括官にさえなれず、上席どまりで終りそうなノンキャリアの税務署員。 ****2. B税理士  40才そこそこで統括官になるや、40才半ばに退官し、税理士事務所を開設した国税OB。現在58才。地元の税理士仲間ではやり手と評判の人物。事務所は地元ではトップクラスの規模を誇る。商売 […]

A16 ハニックス工業 事件の真相 16

****2. 密告の蓋然性 取引銀行が国税当局に密告したかどうか今となっては確認のしようがない。 しかし、いくつかの状況証拠が、密告の蓋然性を物語る。 (一) 国税当局は、同社の社長の弟であり副社長であったB氏によれば、”脱税”の事実を把握した上で調査に臨んだという。つまり、国税当局は事前に情報を得ていたということだ。国税当局はどのようにしてその情報を得たのであろうか。 会社の4人の幹部名義の株式 […]