2013年

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やりたい放題の査察官(3)

 以上のような査察官の傍若無人の振舞いを許しているのは何か。法治国家日本にあって、今どきのヤクザでさえしないような恐喝を堂々としている背景には一体何があるのか。  この疑問は、平成5年9月28日、私が広島国税局の査察(「冤罪を創る人々」参照)を受けて以来、20年の間、謎の状態であった。  その長年心に懸っていた謎がついに解けた。一瞬にして解けたのである。  キッカケは松江市長選挙であった。平成25 […]

やりたい放題の査察官(2)

 一般の人はもとより、税理士の関与をも一切排除して進められてきたのが査察調査である。税理士として納税者の依頼を受けて、話し合いに行ってもケンもホロロの門前払いをされるのがオチであった。国税局の査察部に足を運んでも直接の担当者は現われず、査察の管理部門の職員が出てきて、話を聞いたふりをするのが常であった。慇懃無礼な応対に終止し、いくら、「代理人税理士として、納税者の言い分を陳述したい。」とか、「この […]

やりたい放題の査察官(1)

 長い間ベールに包まれていた査察官の実態、この一年ほど立て続けに査察事件を引き受け、多くの査察官と接触することができた結果、査察官が何をしているのか、強制調査の名のもとで実際には何をしているのか明らかになった。分かってみれば、唖然、呆然となるような実態だ。文字通り、組織暴力団の手先に等しい連中が好き勝手な振舞いをしている。嫌疑者を密室に閉じこめて監禁状態(「マルサ(査察)は、今-③-東京国税局査察 […]

創られた脱税ストーリー

 丸源オーナーの川本源司郎氏が、法人税法違反容疑で起訴されたという。マスコミ情報によれば、弁護側は、『修正申告には応ずるが、脱税するつもりはなかったので故意を争点にして徹底的に闘う。』ということらしい。意気軒高である。  しかし、この弁護人のシナリオでは9割9分勝ち目はない。ハマリである。査察と検察のワナにはまったということだ。しかも、ご丁寧にも弁護人が介添え役をつとめて、査察と検察の脱税トリック […]

4/4講演会「疑惑のデパート・大橋川改修事業」(講師:山根治)のご案内

 平成25年4月4日、弊社主任コンサルタント山根治が、街づくりに関して下記の通り講演いたします。地方における公共事業及び官僚の問題点について、大橋川改修事業を中心に話す予定です。本講演会はどなたでもご参加いただけますので、皆様お誘い合わせの上ご来場くださいますようご案内申し上げます。 ***◆講演会のご案内 ^^t ^^+題目 ^疑惑のデパート・大橋川改修事業 ^^ ^^+日程 ^平成25年(20 […]

挙動不審な査察官

 このところ全国各地で出会う査察官の様子がなんだかおかしい。挙動不審である。異常といってもいい位だ。犯罪行為が発覚しそうになった犯罪者の様相を呈しているのである。  東京国税局、大阪国税局、広島国税局と続き、挙動不審の度合いが次第にエスカレートし、福岡国税局の査察に至ってピークに達した。空いばりをするかと思えば、急に猫なで声に変り、オドオドとして落ち着きがない。  査察は犯罪捜査である。目的は通常 […]

脱税報道の空さわぎ

 丸源ビルのオーナー川本源司郎氏が、脱税容疑で東京地検特捜部に逮捕された。平成25年3月5日のことである。確定申告時期に合わせて行われる毎年恒例の見せしめ劇だ。  東京国税局による査察が開始されたのが昨年の4月、10ヶ月間調査したことにして、3月の確定申告の最中(さなか)に合わせたのであろう。査察の情報がマスコミ各社に漏れていたものとみえて、テレビにせよ新聞にせよ手回しのいいことである。中には、ハ […]

認知会計からのつぶやき10-政治・経済・歴史を認知会計の視座から見つめ直す-

***1.脱税犯罪の特殊性  査察が脱税犯罪の廉(かど)で嫌疑者を告発するためには、「税を免れたこと」と「偽りその他不正の行為」の2つの要件が必要。中でも「税を免れたこと」を客観的に確定する手続として、嫌疑者による自主的な修正申告がある。査察は騙したり脅したり利益誘導したりして、なんとか修正申告にもっていこうとするが安易に応じてはいけない。査察が創り上げた「脱税ストーリー」が仮に荒唐無稽なものであ […]

認知会計からのつぶやき9-政治・経済・歴史を認知会計の視座から見つめ直す-

***1.査察  戦前の治安維持法と同様、やりたい放題の違法捜査。脱税事件の50%以上は冤罪によるもの。冤罪の原因は国税犯則取締法(国犯法)がザル法であることと、査察官が刑事法規に無知であり、査察技法が稚拙であることと、検事・裁判官・弁護士が税法と税務実務に無知であること。査察官は、法律と監査のシロウト。 ***2.査察(租税犯則調査)とは何か。  犯則事件(脱税事件)の証憑を収集して、犯則事実( […]

認知会計からのつぶやき8-政治・経済・歴史を認知会計の視座から見つめ直す-

***1.脱税事件有罪率100%の真実  国税庁は従来から脱税事件の有罪率は100%であると豪語。査察と検察の違法捜査による証拠(主に証拠物たる書面)の捏造と、それを見破ることができない弁護士・裁判官の無知・無能が原因。多くが冤罪。 ***2.脱税事件を手がける弁護士の実態  税法、国犯法、税務実務、査察の実態を知らない弁護士という名のシロウト。会計数字で埋めつくされた書類を解読する能力に欠けてい […]

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