税務署なんか恐くない!-3

***3.恐さの正体-ユーレイの正体見たり枯尾花

 トリックには必ず「ネタ」がある。人の目を晦(くら)まし、いかにももっともらしく見せかけようとも、所詮ゴマかしである。インチキには必ず仕掛があるということだ。

 かつて私は、「ホリエモンの錬金術」を執筆し、ホリエモンこと堀江貴文氏のインチキの仕組みを解明した。この異形の人物は、トリックを使って自分の会社を上場させ(インチキ上場)、上場後も数々のトリックを用いて多額のお金を不正に入手した。騙されたのは一般投資家だけではない。日頃もっともらしいご託宣を垂れている学者や評論家、更には時の政権政党であった自民党まで騙されて、あろうことか総選挙のシンボル候補にまつり上げる始末であった。国民に目眩ましを投げつけ、怪しげな政策をゴリ押しした小泉政権ならではのことである。自民党はその時の総選挙で勝ちはしたものの、最後の徒花(あだばな)、その後ほどなく政権の座を明け渡すことになった。

 数々のトリックが判明し、白日のもとに晒されるに及んで、堀江氏率いるライブドアは、急激に力を失い、その後あっけなく空中分解の途を辿り、自滅した。詐話師が創り上げた蜃気楼の末路である。

 税務署についても同じことが言える。強大な国家権力を振りまわし、傍若無人の振る舞いをしている背景に、納税者を欺くトリックが存在しているとしたら、納税者としては最早不安を覚えることも恐れを抱くこともない。テキの正体をしっかりと見きわめて反撃に転ずればいいからだ。
 国家権力によるインチキ、-納税者にとってトンデもない背信行為であるばかりではない。極めて悪質な犯罪行為そのものであるといってよい。

 このインチキの構図は、先般白日のもとにさらされた大阪地検特捜部のインチキの構図と同一のものだ。「冤罪製造機関」-秋霜烈日などとイキがり、正義の砦などと言って胸を張っていた検察が、あろうことか犯罪者集団の様相を呈しているように、徴税権力として文字通り泣く子を黙らせるほどの力を行使してきた国税当局も同様に、犯罪者集団として指弾されなければならないということだ。
 これらのことについては、すでに6年前に「冤罪を創る人々」で個別、具体的に明らかにしたところである。その際、責任の所在を明確にするために、筆者である私は実名を用い、公職にあってインチキに加担した人物についても敢えて実名を用いた。国税関連、検察関連、それぞれ15名が、いつどのような不正を行ったか事実に即して克明に記したものだ。
 その後、数多くの事例に接することによって、税務署におけるインチキ体質が蔓延していることを益々確信するに至っている。

 ユーレイの正体見たり枯尾花-、これこそ国税当局のインチキの正体だ。とりわけ税務調査におけるインチキの構図が判明すれば、コトは簡単だ。インチキの全てを白日のもとに晒すだけでよい。ユーレイをはじめとするモノノケが白日のもとで神通力を喪失するように、国税当局のインチキ権力もまた、力を失い、自滅していくことになるだろう。

(この項つづく)

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 ここで一句。

“センセイと呼ばれ続けてバカになり” -八女、鉄爺

(毎日新聞、平成22年10月15日付、仲畑流万能川柳より)

(センセイの役を演ずる元のバカ)

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