山根治

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検証!! 『ホリエモンの錬金術』-6

 まず、大量保有報告書と変更報告書とは何か。  証券取引法(現在は金融商品取引法)の、第27条の23に大量保有報告書の、第27条の25に変更報告書の定義がなされています。それによりますと、- -大量保有報告書(27条の23)とは、発行済株式の5%超の保有者(これを大量保有者といっています)が報告を義務付けられた書類のことです。 -変更報告書(27条の25)とは、大量保有者が1%以上の株式を売ったり […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-5

***(3)堀江氏の自白 - 借名株をめぐって  前回までに論点を整理し、虚言という枝葉を切り捨てましたので、これから本題に入ります。つまり、私が借名株ではないかと指摘したことに対して、堀江貴文氏は異常とも思える位に反応して、「A氏所有の株が、実は私(山根注:堀江氏のことです)の借名株だったという、トンデモ話」であるとして、「根拠のない中傷」であると非難していることです。  私が指摘したことが本当 […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外3

 このたび堀江貴文氏は、『そいや、民主党の例の「偽メール」問題で東京地裁に名誉毀損による損害賠償請求訴訟を提起しました。』(日本は世界の中で成立している/鳩ぽっぽその後) とブログで明らかにしました。「偽メール」問題とは、堀江氏が政治にまつわる怪しげなカネにからんで取り沙汰された事件のことで、ガセメール事件と言われているものです。堀江氏が政権与党の幹事長に3千万円を送金した旨の偽りのメールが出回り […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-4

 虚言である理由の3つ目は、私の記事が検察に対する告発を目的としたものではないことです。この理由を3番目に持ってきたのは、たまたま3番目になっただけのことで、前の2つの理由に劣らない意味合いを持っています。シェイクスピアの顰(ひそみ)にならえば、Last but not least(“最後に述べるが重要性は他に劣らない”-岩波英和大辞典)といったところです。  私がテーマとしてきたのは、ホリエモン […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外2

 堀江氏は、私の記事が「ウソ八百のオン・パレ-ド」で、「根拠のない中傷」とこきおろして、私を非難し、訴訟も辞さないと言っています。訴訟なさるのも結構ですが、自身のブログで私の批判を展開するのであれば、その前に、本当に弁護士とか会計士に相談なさったほうがいいでしょう。  4年前に記事を公表した時も、あるいはその一年後に東京地検がライブドアを摘発した時も、多くのマスコミから取材の申し込みが来ましたが、 […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-3

 堀江氏の虚言の第二は、『これ(山根注:借名株のことです)は、まったくのでっち上げ。実際この事は特捜部でも聞かれた。でも、私はそんなことはしていない。もしやっていたら、それこそ立件の対象になったであろう。』(「ホリエモンの錬金術なんていう下らないサイトがあったのだが。」)と、借名株が事実であったならば立件の対象になったはずだ、と一人よがりの言説を展開して開き直っていることです。この虚言にミス・リー […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-号外

 堀江貴文氏の虚言癖は、本来の性格によるだけでなく、どうも日本語の読解能力がいささか欠けていることにも原因があるようです。  たとえば、私がゴマのハエと言ったのをとらえて、虫のハエと思ったらしく、『ハエ呼ばわりされるのは気持ちのよいものではないですが。つか、普通知らない人たちに向かって、どんだけむかついたからといって「ハエ」はないと思いますけどね。。。自分や自分の家族が「ハエ」呼ばわりされたら、嫌 […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』-2

***(2)論点の整理-2つの虚言  堀江氏がブログで何を自白しているのか、語るに落ちるとはどういうことか、この事実を検証する前に、彼が語っている言い分について整理をしておく必要があります。堀江氏のいくつかの著書がそうであったように、この人物は論理性が相当以上に欠けているだけでなく、敢えて間違ったことを喋ったり書いたりする習性(これを虚言癖といいます)があって、読者をミス・リードするところがあるか […]

検証!! 『ホリエモンの錬金術』 -1

***(1)はじめに  ホリエモンこと堀江貴文氏が、私のブログ記事は、“嘘八百のオンパレード”であるとして、自身のブログで私の批判を開始しました。私が4年前に公表した記事を、何故今更騒ぎ立てるのかといった素朴な疑問が湧くのですが、“弁護団とも相談のうえ、なんらかの対策をとるつもりである。このブログを読んでいたら、該当記事を即刻削除したほうが良いだろう。”(ホリエモンの錬金術なんていう下らないサイト […]

100年に1度のチャンス -31

 情報という宝の山がほとんど手つかずで放置されているのは、何も企業情報だけではありません。公共機関が作成して垂れ流している、おびただしい量の情報も同様です。しかも、企業情報の代表格である有価証券報告書とは異なり、たとえいかがわしい情報であってもインチキの仕放題、チェックするところもなければ、インチキがバレても誰も罰せられることがありません。  「粉飾された2兆円」は、国交省が行っている費用対効果の […]

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