今、何故 ハニックス工業か?-①

このところ、山根治ブログのアクセスに異変が起きている。16年前(平成16年)と15年前(平成17年)に書いたハニックス工業倒産に絡む記事が、何故か、アクセス数の上位を占めている。

今から27年前の平成5年5月、店頭登録銘柄であったハニックス工業が、東京国税局による査察(以下、マルサ)告発の3日後にあっけなく倒産した。平成5年12月に、ハニックス工業の広川昌社長が東京国税局に赴(おもむ)き、恨みの遺書を懐にして、国税局のロビ-で自刃(じじん。刃で自決すること。-新明解国語辞典)。私に降りかかった脱税という冤罪に関連して、「冤罪を創る人々」7)ある社長の自殺で述べている通りである。
その後、ハニックス工業の有価証券報告書をベースに雑誌等の記事を参考にして分析した結果、脱税事件ではありえないことが判明。広川昌社長の弟で副社長をしていた人物が存命であることを知った私は、直接お目にかかって、ハニックス工業に実際何が起こったのかお尋ねしようと八方手を尽くして捜し出した。その経緯は、「ハニックス工業 事件の真相1~6」で述べた通りである。

「ハニックス工業 事件の真相1~6」における私の結論は、

「マルサは、ハニックス工業に脱税の事実(犯則事実)が存在しないにもかかわらず、脱税の事実があるかのように装(よそお)い、虚構のシナリオを創り上げ、虚偽の告発をした。脱税事件の偽装である
銀行、証券会社、一部のマスメディアがマルサという国家暴力装置を利用して、それぞれ異なった思惑を実現させるために、ハニックス工業とオ-ナ-社長を血祭りにした。」

というものであった。

平成5年9月に広島国税局のマルサに急襲された私は、脱税という虚偽の事実をデッチ上げられて荒唐無稽なスト-リ-で告発されたら、私の会計士人生は終わってしまうと考え、必死になって膨大な申述書を作成している最中であった。明日は我が身、ハニックス工業社長の自決のニュ-スは他人ごとではなかった。

(この項つづく)

ここで一句。
『古代出雲のラプソディ』
ハニックスの昔より 古代出雲の 松江の巷(まち)で 演じられたる猿芝居 昭和の御世(みよ)はなんとなく ドンチャン騒ぎで過ごしたものの 世は平成の御世(みよ)となり IPO オ-ナ-商法 M&A ヤクザな稼業が大手を振って 天皇(すめらみこと)のしらしめす 大和(やまと)の国に跋扈(ばっこ)する 政官財の虚者(うつけもの) 御国(みくに)の財(たから)を食い荒らす
帝(みかど)のおぼえに陰りが生まれ 令和の御世(みよ)に立ちいたり 突如出でたる 怪傑コロナ 獅子身中の虫退治 返す刀で三下(さんした)の 仏法僧(ぶっぽうそう)を演じたる 法曹屑(ほうそうくず)を バッサバサ”
-松江のプ-タロ-

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