2005年12月

2/2ページ

江戸時代の会計士 -13

算者(会計士)としての恩田木工は、次のような計算を示して領民たちに理解を求めようとしました。 “手前算者にも積らせ、自身にても当ってみたれども、先づ願ひ事何かにつけて、御領分の者共より諸役人へ賄賂を遣(つか)ふこと、年中には百石につき積り、銭何程(いかほど)、又年中諸役へ人足手間費(ついえ)の分、銭に積り百石に何程、さて九百人の足軽年貢催促に出(いだ)し候節、月々故、年中に割合ひ百石につき、この者 […]

133 自弁品アラカルト -その1

***5.自弁品アラカルト ****1)その1 自弁(じべん)とは、「差入れを受けた物、領置中の物、あるいは自己の領置金等で購入したものを施設内で使用すること」(被勾留者所内生活の心得、24ページ)であり、自弁品とは自弁に係る物品のことである。 平たく言えば、自分で持ち込んだ物とか、差入れしてもらった物とか、あるいは自分のお金で買った物のうち、拘置所の中で使うことのできる物のことを自弁品というので […]