冤罪を創る人々vol.6

2004年04月27日 第6号 発行部数:203部

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 「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から-




    日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。


    マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。


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 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ


 株式会社フォレスト・コンサルタンツ 主任コンサルタント


http://www.mz-style.com/




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●(第五章)権力としてのマルサ ―暴力装置の実態


 2.強制調査 ― 国犯法による捜査




「1.「マルサの女」の世界 ―その虚像と実像―」より続く


http://www.mz-style.com/item/38






1)ガサ入れ(捜索令状による調査)初日 ― 平成5年9月28日(火)




一、 朝8時20分、私は、下着姿で、キッチンテーブルに向かい、


 K.Aの件に関する書類を作成していた。


  玄関のチャイムが鳴った。




二、 「広島国税局です。」


 「何の用か?」


 「とにかく玄関を開けて下さい。」




三、 数人が玄関にいる。ただごとではない異様な雰囲気である。


  玄関を開ける。背広姿の男が8人もいる。




四、 令状が呈示された。法人税法違反の嫌疑で家宅捜索をする旨が


 告げられた。


  一人が改めて令状を両手でもって呈示。査察官藤原孝行であった。




五、 令状を確認するために、受け取ろうとするが、なかなか手渡し


 てくれない。


  複数枚あるようだ。手にとってゆっくり見たいので、見せるよう


 に要求。押問答の末、ようやく手渡してくれる。




六、 読む。カメラのフラッシュが光る。益田市畜産の千葉の不動産


 に係る税務処理を脱税と早とちりしているようだ。


  完全な誤解であることは明白であるが、広島地方裁判所が、臨検


 捜索差押許可状を発行しているので、止むをえない。血の気が引き、


 足がふるえる。




七、 マルサが私に呈示した令状は次のとおりであった。(中略。詳


 細はWebサイトにて http://www.mz-style.com/item/43




八、 同年9月30日、松江税務署において、捜索令状を再度見せて


 くれるように要求し、更にコピーを要求したが拒否されたため、筆


 写した。このとき、主要部分を書き写したものが上記である。


  捜索押収対象物件は、最後に印刷してあった。総勘定元帳、補助


 簿に始まって、考え得る限りのものが100近く列挙してあった。


 これだけは書き写さなかった。




九、 8人が家に入ってきた。白のマツダのボンゴバンが車庫に入っ


 ている。シールが貼ってあり、車の中の様子はわからない。




一〇、朝8時30分。まだ風呂に入っていなかったので、風呂に入っ


 てヒゲを剃る旨告げ、風呂に入る。




 風呂の中で、野菜スープを飲みながら考えた。




  ― 「とんでもない連中が来たものだ。押しかけて来たからにはし


 ようがない。対応を誤ると、私の事務所は潰されてしまう。しっか


 りしなければ。


  私にとっては一大事であるが、考えようによっては、生涯に二度


 とないチャンスではないか。


  公認会計士というプロの眼で、なりゆきを見すえ、この連中がど


 んなことをするのか、しっかりと記録に残してやろう。ヨーシ!」




  身体の震えがおさまってきた。




(続きはWebサイトにて)


http://www.mz-style.com/item/43






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●山根治blog (※山根治が日々考えること)


http://consul.mz-style.com/catid/21






  上野の東京国立博物館で空海の特別展を見てきました。三筆と称


 される空海の真筆は私に深い感動を与えてくれました。


  中でも、空海24才の時の書、『聾瞽指帰(ろうこしいき)』は、


 若い学僧の手になる雄渾な書風であり、拡大グラスを通して青年空


 海の鼓動が直接に伝わってくる思いでした。




  自宅に帰っても興奮さめやらず、『聾瞽指帰』の別本とされてい


 る『三教指帰(さんごうしいき)』(岩波書店:日本古典文学体系


 所収)を読むことにしました。


  驚きましたね。空海が能筆家であることは、”弘法も筆の誤り”


 という諺にあるように、子供の頃から知っていましたが、これほど


 達意な文章を、しかも24才という若さで作り上げていることは全


 く知りませんでした。


  無学を恥じるのみです。




  漢文における美文の代名詞とされている四六駢儷体(しろくべん


 れいたい)の文章は、流麗にして典雅であり、中国の古典等のエピ


 ソードをふんだんに取り入れたもので、立派な文学作品の域に達し


 ているものとされています。


  いささか漢詩文の素養に欠ける私には、岩波の体系本による懇切


 丁寧な注釈の助けがなければ、文意を辿ることさえできなかったで


 しょう。校注者である渡辺照宏、宮坂宥勝の両氏に敬意をこめて謝


 意を表したいと思います。




空海と高野山 弘法大師入唐1200年記念(2004年4月6日~5月16日)


http://www.nhk-p.co.jp/tenran/kukai/




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