冤罪を創る人々vol.3

2004年04月06日 第3号 発行部数:190部

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 「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から-




    日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。


    マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。


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 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ


 株式会社フォレスト・コンサルタンツ 主任コンサルタント


http://www.mz-style.com/




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●(第二章)マルサ事案の概要と結末




「4.二審(控訴審)判決」より続く


http://www.mz-style.com/item/27






5.無罪の確定




一、 広島高裁の判決の二週間後、平成13年6月26日、広島高検が最


 高裁への上告を断念したことが、一部マスコミによって報じられた。


 この時点で無罪判決が確定したのである。二紙だけが、注意して見


 ないと気がつかないようなベタ記事の扱いで報道しており、他の新


 聞社は全く報道しなかった。5年前には、各紙とも争うように私に


 ついての嘘の情報をタレ流していたことを考えれば、その扱いの落


 差に現今のマスコミの実態を如実に見る思いであった。




 “広島地検は25日、上告を断念した。同高検は「判決に不満はあ


  るが、憲法違反など上告申立て理由に該当しないため」として


  いる。”(平成13年6月26日、山陰中央新報)




二、 検察は、嘘で塗り固めた虚構のシナリオによって私を犯罪者に


 仕立てあげ、その上にあわよくば裁判所をだまして、25億円という


 大金を権力の名のもとに私達から強奪しようとしたことに対して、


 一言の謝罪の言葉もないばかりか、「判決に不満はあるが、憲法違


 反など上告申立て理由に該当しないため」上告を断念したというの


 である。検察側の主張していることが、事実無根のことであり、冤


 罪事件であることが明確にされたにも拘らず、検察は謝罪するどこ


 ろか、全く落ち度はなかったと居直っているわけである。




三、 国税当局にいたっては、査察の告発事案、しかも当時全国一の


 大型脱税として鳴り物入りでさわぎたてた告発事案に関して無罪が


 確定したことについて、コメントを一切発表していない。しかも、


 この無罪の中身たるや、証拠不十分とか、犯罪の証明が十分になさ


 れていないといった消極的なものではなく、国税・検察当局が逋脱


 (ほだつ、脱税のこと)罪の中核に据えていた証拠が、捏造された


 ものであることを明白に認定した上でのものであるだけに、一言あっ


 てしかるべきであろう。




(続きはWebサイトにて)


http://www.mz-style.com/item/32






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●山根治blog (※山根治が日々考えること)


http://consul.mz-style.com/catid/21






  山根治です。私は当初、公職にあった人物を含めて全ての人物の


 名前を仮名にするつもりでいました。出版を前提に考えていました


 ので、知り合いの編集者からのアドバイスに従って原稿を完成させ


 ました。


  しかし、その後、私には思いもよらないことが起こったために急


 遽原稿の手直しを行ない、出版に先立って公職にあった人物は全て


 実名で公表することにしたのです。




  平成16年3月1日、松江税務署の個人課税第二部門統括国税調


 査官小川裕章氏を交えて、話し合いをしていたときのことでした。


 出席者は、小川氏と私を含めて七名でした。


  統括国税調査官の小川氏がこの席上幾度となく私を蔑み侮辱する


 言葉を投げつけてきました。


  公認会計士と税理士の登録が抹消されたことをもって、小川裕章


 氏は私を侮辱する挙に出たのです。




  国税当局は、私に対して犯罪的行為をなしたにも拘らず、私に対


 して現在まで一切の謝罪をしていません。


  国税当局が正式に謝罪をする気など毛頭ないことは、私にも分かっ


 ていました。私としても今さら頭を下げてもらっても何の意味もな


 いでしょう。




  しかし、小川裕章氏は謝罪するどころか、逆に冤罪のために資格


 を失った私に対して、あろうことか他人の前で露骨に侮辱してくれ


 ました。




  当時のマルサである大木洋氏とか藤原孝行氏達に対して、現時点


 では個人的な恨みの気持ちはほとんどなくなっています。従って、


 彼らに対して個人攻撃する意図は全くありませんでした。


 しかし、小川氏の発言の背景に、国税OBであり、現在税理士を開


 業している冤罪事件の張本人であった大木洋、松田憲麿、三瀧恒雄


 及び前原非利各氏の存在が推認できましたので、武士の情けとばか


 りに澄ましているわけにもいかず、敢えて実名で公表することにし


 たのです。




  今後共、現職の税務職員がいろいろと私に対して同様のことを仕


 掛けてくると思います。


  私はその都度このコラムにおいて、リアルタイムで、いわば実況


 報告をする予定でいます。


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