***7.騙しのテクニックと証拠の捏造-(2) ガサ入れ(臨検捜索)の翌日、嫌疑者が東京国税局に呼びつけられた。有無を言わさない、事実上の出頭命令である。 嫌疑者は大手町合同庁舎3号館の4Fにある狭苦しい窓のない密室に通され、2人の査察官の尋問を受けた。この二人、前述の松井洋と野間田芳徳である。 前日、嫌疑者に署名捺印を拒絶されたことから、今日こそは何としても質問てん末書に署名捺印させようと […]
弊社提供のデータベースをもとにした「税金はどこへ行った?(島根県版)」が、財団法人島根総合研究所より公開されました。 税金はどこへ行った?(島根県版) http://tax.souken.or.jp/ 住民から集められた税金や社会保険の使い道を直感的に把握することを主目的とするサイトです。 http://www.youtube.com/embed/08Cl6U9t6eM 「税金はどこへ行った […]
***6.騙しのテクニックと証拠の捏造-(1) 嫌疑者から相談があったのはこのような時であった。強制捜査があった日から20日も経過していない時期である。 面談の上で詳しい事情を聴取した内容は、にわかには信じ難い、耳を疑うようなものであった。査察官による証拠捏造の生々しいプロセスが赤裸々に語られたのである。 ガサ入れ(臨検捜索)当日、早速、質問てん末書(国犯法第10条)が作成され、署名押印を迫 […]
※「東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から-⑤-マルサ(査察)は、今」から続く ***5.強圧的な尋問-(2) 長年税務申告を担当してきた税理士は通りいっぺんの参考人ではない。れっきとした嫌疑者(脱税の共犯)だ。本人と同様にガサ入れをされた上で取り調べを受けている。尋問の厳しさは嫌疑者本人以上だ。 この税理士、査察の体験は初めてだ。脱税の共犯で摘発され刑事責任が問われようとしているだ […]
齋藤義典税理士と依頼者の意図するところは何か。直接確認していないので推測するしかないが、大体次のようなことではないか。 まず、依頼者、-『料調との交渉を山根に依頼したところ、料調の提示した金額が4分の1になった。その上、重加認定が外れ、無申告加算税だけですむことになった。告発されることは100%ない。 すでに料調から期限後申告書の下書きが山根のところに届いている。もう山根がいなくとも大丈夫だ。 […]
設立以来、一度も税務申告をしていない。帳票類は全て破棄している。モグリの税理士がこの会社をトンネルにして、別会社を利用して消費税の不正還付を行った形跡がある。代表者が行方をくらまして、この会社が無申告なのは、消費税の不正還付がバレないためと受けとられても仕方がない。その上に、この会社の代表者とモグリ税理士とが取り交わした“脱税作戦”と受けとられかねない文書がでてきた。法人の預金はゼロ、個人のタマ […]
依頼者と契約を結ぶにあたって私が確認したのは、主に、 +3期無申告であるが、居宅を移転したために申告を怠っていたこと。 +売上が急減し、ことにリーマン・ショック後は開店休業状況であり、転職を模索していること。 +帳簿・証憑類は残っていないこと。 +取引は全て銀行口座を経由しており、仮名口座は一切ないこと。 +法人預金の残高はゼロであるが個人預金の残高は1億円であること。 +期限後申告の慫慂額は、 […]
「推計課税」については、本文(「「悪徳税理士」の弁-④」参照)で述べたように、法人税法、所得税法において一定の条件付きではあるが認められている。 しかし、「推定課税」(「国税庁における平成24年度税制改正意見から相続税の改正の動向を探る(税理士法人FP総合研究所)」参照)については、現行法上認められていない。租税法律主義(憲法第84条)の立場からすれば当然のことだ。それが平成24年度の税制改正 […]
私が納税者の代理人として行なう仕事は、つまるところこの「推計課税」を、できる限り「実額課税」にもっていくことに尽きる。申告納税制度の本旨に立ちかえるのである。 国税当局が調査の結果提示してくる「推計課税」の金額自体、決して違法なものでも不当なものでもない。ユルユルのものではあっても、制度として認められているからだ。前述の通りである。 それを受けて、金額をめぐる攻防が開始されるわけであるが、納 […]
私を「悪徳税理士」呼ばわりした齋藤義典税理士、返す刀で国税当局を切りつけている。私とグルになって不正を働いたのではないかとして、大阪国税局の職員を私同様、実名で公表し、指弾しているのである。名指しで批判された資料調査課の人達は、私以上に驚き、困惑しているのではないか。誠実に公務を遂行していたところを、理不尽な言いがかりをつけられたのである。問答無用の闇討ちだ。 実名が出ている料調主査U氏には、 […]