2010年12月

税務署なんか恐くない!-9

***9.税務調査の立会い-不正認定  税務調査において不当な事実認定が横行している。事実に反することを事実であるかの如く繕って、偽りの認定をするのである。前回述べたところである。  税務に関する事実認定の中でもとりわけ重要なものは、脱税に直結する不正認定だ。ところが、この不正認定が驚くほどズサンである。いとも気軽になされているのが現在の日本における税務調査の実態だ。  では、不正認定とは何か。 […]

税務署なんか恐くない!-8

***8.税務調査の立会い-税理士の役割  税務調査の立会いにおいて、税理士が果たすべき役割は何か。その役目は何か。  大きくいって2つ。一つは事実認定であり、今一つは法的判断である。つまり、税務調査の現場では、事実認定を前提として、法的判断がなされるわけであるが、立会いをする職業会計人の役割は、税務署の事実認定と法的判断が正しいかどうかをチェックすることだ。  一般論として言えば、正しい事実認定 […]

税務署なんか恐くない!-7

***7.税務調査の立会い-天下り税理士の弊害  企業が天下り税理士を受け入れるのは、支払う報酬以上の見返りを期待しているからである。-すでに述べた(「税務署なんか恐くない!-6」)ところである。  しかし、本当に企業にとってメリットがあるのかといえば、なんだか怪しくなってくる。メリットがないばかりではない。かえってデメリット、あるいは弊害が生じているのではないか。  企業によっては、一人だけでな […]

税務署なんか恐くない!-6

***6.税務調査の立会い-天下り税理士  現在、日本には7万人ほどの税理士がいる。この7万人の税理士が税金に関係する仕事(税理士業務)を独占しており、他の介入を許さない。無資格者が少しでも税理士業務をしようものなら大変だ。直ちに刑事事件として摘発されかねない。しかも、無料で税金の相談を受けたり、代わりに申告書を書くことも禁じられている始末だ。  私は、このように税理士が税金に関係する事務を独占す […]