2006年6月

ゲームとしての犯罪 -9

前回と前々回は、ストックオプションによって少なからぬお金を手にしたライブドア関係者として、中村長也氏と故野口英昭氏の2人を取り上げたのですが、もう一人、堀江貴文氏と文字通り二人三脚のような形でインチキ上場の絵図を描き上場以来の全ての期にわたって、決算のゴマカシをするのに中心的役割を果したと考えられる人物がいます。宮内亮治氏です。 宮内氏のストックオプションは、中村長也氏、故野口英昭氏と同じ条件のも […]

ゲームとしての犯罪 -8

中村長也氏は、ストックオプションで1億円手に入れたと自ら述べているのですが、これについて、上場に先立って提出された「新株式発行届出目論見書」(平成12年3月8日)によって検証してみることにいたします。 中村氏は、上場時点で次の2つの権利を持っていました。 ^^t^cc”^権利^cc”^株数^cc”^単価^cc”^摘要^^^1.成功報酬ワラント(臨時賞 […]

ゲームとしての犯罪 -7

<表4>と<表5>をもとに、具体的なケースとして、ライブドアからストック・オプションを付与され、それを行使して売却し、「一億円ぐらい」の利益を手にしたと、公言している人物を取り上げることにします。 堀江貴文氏の著書『堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方』の中で、“会社の命運を握っているというやりがいで激務をこなすストックオプションで1億円は正当な仕事の対価”なる見出しをつけて誇らしそうに書いて […]

ゲームとしての犯罪 -6

前回示した<表3>は、それぞれの時点における株式数(付与)と単価をそのまま記したものです。このままでは、ライブドアが関係者に与えたストック・オプションの実態が見えてきません。 何故か。 違法なのか適法なのかはともかくとして、ライブドアは6年前の上場以来、基準日(平成18年1月16日)までに、4回も立て続けに株式分割を行っており、ストック・オプションを含めた株式発行の実態が極めて分りにくくなっている […]