2008年2月

ライブドア監査人の逮捕 1

 ライブドアの監査を担当していた公認会計士の田中慎一氏が、「ライブドア監査人の告白」と銘打って、一冊の本を出版したのは、2年ほど前の平成18年5月のことでした。  当時、ライブドアと堀江貴文氏に対する強制捜査について、一部のマスコミ、あるいは有識者を自任する人達の間で、国策捜査ではないかとか、あるいは、万引のような微罪(粉飾決算は微罪だそうです)で死刑といった、およそピント外れの誤った議論が横行し […]

孤高な碩学からの贈りもの 2

 巷間、「北野税法学」と呼称されているものの集大成が、この「税法学原論」第六版です。税金に関する本は、それこそ掃いて捨てるほどたくさん出版されていますが、そのほとんどはハウ・ツーもので、しかも、税務当局寄りのものが圧倒的多数を占めています。つまり、どのようにしたら税務当局に認めてもらえるかといったことに汲々(きゅうきゅう)としており、税務当局の顔色をうかがいながら、それこそ微に入り細をうがつ枝葉の […]

孤高な碩学からの贈りもの 1

 昨年の暮に、一冊の本が届きました。北野弘久著、『税法学原論』-第六版(青林書院)です。日本における税法学の教科書として名高いこの本は、1984年の初版以来版を重ね、2007年12月20日付で第六版。著者自ら、贈って下さったものです。  会計事務所を経営していく上で、北野先生の『税法学原論』-初版は、私の座右の書であり、バイブルでした。税務署を相手にしてドンパチをやるときにはその都度目を通し、どれ […]

裏金アラカルト 10

 知人からの相談は、ODAという海外がらみの話が本当のものであるかどうか、雲をつかむような大きな話が真実のものであるかどうかといったことでした。私としては、ODAについては一般の報道で知っているだけでしたので、具体的にその実態の一端でも分かれば面白いといった軽いノリで引き受けたものです。これまで4回ほど首を突っ込んでいるM資金話とか、三年前にライブドアのインチキに気がつき、かなりの時間をかけてイン […]

月刊テーミス2008年2月号への記事掲載

 「冤罪を創る人々」が月刊テーミス(※2008年2月号)に取り上げられました。『これは他人事ではない公認会計士「冤罪で291日勾留」の全記録』(P.88~89)という記事です。 <%image(20080204-num200802_mini.jpg|96|134|月刊テーミス2008年2月号)%>  月刊テーミスWEBサイトの「立ち読み記事」において、記事全文を確認することができます。