2005年8月

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冤罪を創る人々vol.77

2005年08月30日 第77号 発行部数:414部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

江戸時代の会計士 -4

恩田木工は、ウソを言わないことを基本に据えて、勘略奉行の大役に取り組むつもりである、と明言した上で、“然るに、女房を始め子供、家来共、親類中も虚言(うそ)申し候ては、「木工が虚言申すまじくとは申せども、近き親類を始め家内の者、あの通りなれば、木工からして合点ゆかず」と疑ひ申すべく候。さすればこの役は相勤まり申さず候。これに依って、女房を去り、家来に隙を遣(つかは)し、親類中と義絶致す事に候。”(と […]

119 前科者

****(6) 前科者 ― 以前に法を犯して刑罰を受けている者 ― 一、 平成15年9月20日午前10時30分、最高裁判所から、同15年9月18日付の上告棄却の決定書が特別送達された。 直ちに、中村寿夫主任弁護人に連絡。この日は土曜日であり、中村弁護人はゴルフに行っており留守であった。 二、 夕方、弁護士事務所で打ち合わせをする。このまま放置しておくと、送達の翌日から三日たてば、上告棄却の決定が確 […]

郵政民営化 -2つのゴマカシ

小泉自民党は、8月19日に衆院選のマニフェストを公表しました。 このマニフェストには各分野についてもっともらしいことが数多く盛られているのですが、小泉さんが今度の選挙の最大の争点にしようとしている「郵政民営化」に焦点をあてて考えてみましょう。 このテーマについては、マニフェストのトップに「郵政民営化に再挑戦」として掲げられ、「郵政民営化の流れ」と題する図表を添えて、“参議院において否決された民営化 […]

亀井静香氏は守旧派か? -2

中海干拓事業については多くの地域住民が反対の声を挙げました。保守、革新を問わず、かけがえのない郷土の宝である本庄の海を守り抜くために、それぞれの立場から必死になって干拓事業の中止を求めてきたのです。 その中でも目をみはるユニークな活動をしたのが「ゆりかもめの会」という女性の団体でした。 保守系の女性が発起人として名を連ね、地道な署名活動を展開し、有志によるカンパ資金をもとにして、朝日新聞の全国版に […]

冤罪を創る人々vol.76

2005年08月23日 第76号 発行部数:415部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

亀井静香氏は守旧派か? -1

平成17年8月17日は、私にとって忘れることのできない記念すべき日になりました。 中海干拓のために設けられた森山堤防を50メートルにわたって開削する、-画期的ともいえる方針転換を島根県知事が決断し、農林水産省に要請することを正式に表明したのです。20年以上にわたって、宍道湖と中海の淡水化・干拓事業の中止を求めて住民運動に携ってきた一人として、私たちの中海が元の姿に復帰する筋道がつけられたことは何も […]

118 被告人

****(5) 被告人 ― 起訴された者 ― 一、 平成8年2月15日。逮捕の日から21日目、20日間の勾留最終日に、公正証書原本不実記載同行使で起訴されることになった。この時点で、私は被告人となった。 同日、午前10時9分、松江地検検事室において、検察官中島行博によって、「法人税法違反」で再逮捕される。立会人は、渡壁将玄事務官。 この時点で、私は被告人であると同時に再び容疑者となった。 二、 私 […]

冤罪を創る人々vol.75

2005年08月16日 第75号 発行部数:412部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

江戸時代の会計士 -3

親類身内を呼び寄せて、親類には義絶を、妻には離別を、子供たちには勘当を、家来達には暇(いとま)を申し渡したのに対して、当然のことながら強い反発がありました。 親類の者が言うのには、- “何と木工殿には狂気にてもなされ候や。…如何なる御了簡に候や、甚だ以て心もとなく候。”   (なんと、木工殿は気が狂ってしまわれたのか。…一体どんなお考えなのですか。全く納得がいきません。) これに対して、木工は、 […]