2005年5月

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冤罪を創る人々vol.64

2005年05月31日 第64号 発行部数:384部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

ホリエモンの錬金術 -12

その“1枚”とは何か。 堀江さんは、上場から2ヶ月余りの後の平成12年6月16日に、関東財務局長宛に「大量保有報告書」を提出しています。証取法第27条の23第1項に基づくものです。 この報告書は、備え付けの用紙に手書きされており、A4版で3枚から成っています。署名は相当クセのある字ですので、堀江さんの自筆でしょう。資料Hに掲げたのがその3枚です。私が注目したのは、3枚のうちの最後の1枚でした。そこ […]

099 クサイ飯の実態

***6.クサイ飯の実態 一、 俗に、ムショ(刑務所)の飯のことをクサイ飯といい、投獄されることをクサイ飯を食うという。 私が入っていたのは、松江刑務所拘置監で、刑務所ではない。ただ、看守長から聞いたところでは、私のような未決囚も、受刑者と同じものを食べているということであるから、私も、ムショのメシを食べたといっていいであろう。 二、 私は、291日の間勾留されていたのであるから、このムショのメシ […]

冤罪を創る人々vol.63

2005年05月24日 第63号 発行部数:385部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

ホリエモンの錬金術 -11

堀江さんは、これといった収益構造を持っていない、いわばほとんど実体のない零細企業を、いくつかのトリックを用いて将来性のあるもっともらしい会社に変装させて、東証マザーズに上場させることにまんまと成功しました。 当時、このような会社の実態が明確に開示されていたならば、いくら上場規制が緩和されていたからといって、とうてい上場許可は下りなかったことでしょう。幹事証券会社とグルになって、東証マザーズを騙した […]

098 安部譲二との出会い

***5.安部譲二との出会い 一、 平成8年4月3日に借り受けた官本の中に、安部譲二の「つぶての歌吉」があった。 早速読んでみた。面白い。官本は房内にいつまで置いてもよかったので、少しずつ読むことにした。早く読み終えたらもったいないと思ったのである。 二、 そのころ私は、万葉集の書写に熱中していた。書写の合い間に気分転換が必要であり、そのために軽い読み物を読むことにしていた。一日に一時間位、主に午 […]

冤罪を創る人々vol.62

2005年05月17日 第62号 発行部数:383部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から- 日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇ 山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ株式会社フ […]

ホリエモンの錬金術 -10

堀江さんが自らの持株と仲間3人の持株の評価(=時価)を1,440倍につり上げていることについては、第8回で詳しく説明しました。 次に、ディスカウントキャッシュフロー方式を悪用したゴマカシを明らかにいたします。 堀江さんが、上場前の株価の算定でDCF法を採用したと法定書類の中で明記しているのは次の2回です。 1.第三者割当増資の時平成11年9月に、(株)光通信と(株)グッドウィル・コーポレーションに […]

097 書写と古代幻視

***4.書写と古代幻視 一、 平成8年2月5日、逮捕11日目のことであった。廊下でゴロゴロ音がして何かが独房の前に運ばれてきた。官本であった。3冊を限度に貸し出すという。 見れば、台車に乗せられ三段に仕切られた小さな本箱の中に、100冊位の本が並んでいる。 検視窓越しに背表紙を見る。早く早くと急かされるのでゆっくり吟味する暇がない。 とくに読みたい本はないが、私本の房内所持が3冊に制限されている […]