2013年5月

中江滋樹氏との再会-②

 私の手許に膨大な量の未公開文書がある。中江滋樹氏が逮捕され東京拘置所に勾留されていたときに、独居房の中で書き上げた文書である。第一審裁判の最終弁論のために用意されたものだ。中江氏は、便箋1,000枚分を書き上げる!と宣言して書き始め、一気に書き上げた。  第一審裁判の結審を前にして、裁判長に直接訴えかける形式の文書は、現実の株式と現金の動きを克明に辿り、自らが中心となって行った行為は正当な商行為 […]

中江滋樹氏との再会-①

 実に16年ぶりのことであった。中江滋樹氏から連絡が入り、久しぶりに会うことになった。  一時期、音信が途断え、訃報を伝えるマスコミ情報とも相まって中江氏が亡くなったものとばかり考えていたことがあった。『ある相場師の想い出 中江滋樹』を書いたのはそのような時である。  その後しばらくしてから、中江氏が近江八幡の自宅に自ら放火して逮捕されたことを報道で知り驚愕した覚えがある。彼に一体何があったのか、 […]

人間とハチュー類

 最近になって気がついたことがある。私には生まれつき特殊な能力が具わっていたということだ。  特殊な能力といっても超能力ではない。知能指数が特別に高い訳でもなければ、特別な芸事(げいごと)ができる訳でもない。  特別な芸事どころか、私にはまともに歌える歌がほとんどない。隠し芸にいたっては一つも持ち合わせていない。従ってカラオケも嫌いだし宴会も嫌いである。歌を忘れたカナリヤ、などと粋がっているが、も […]

勾留ノートから

 松江地方検察庁ぐるみで私を逮捕し、口封じをしたことが判明した現在、改めて私の「勾留ノート」を読み返してみた。17年前の私が蘇る。(「冤罪を創る人々」参照) 平成8年2月16日(金) 9時すぎ検察庁に出廷。法人税法違反で再逮捕。10時9分。被疑者弁解書なるものを作成。「全ていいがかりである。無罪。中村(寿夫)弁護士を引きつづき弁護人に。」サイン。あのバカ検事(中島行博)め、ずっとにらみつけてやった […]