2011年5月

400年に一度のチャンス -20

***20.400年目の転機-日本①  関ヶ原の合戦を経て、徳川幕藩体制が確立したのは今から400年前のことであった。武家支配の構図は、より強固なものとなり、日本全域に及んだ。士農工商の身分制度に支えられて、ごく一部の武士階級が君臨し、鎖国政策を取りながらも日本は文化的にはもちろん、経済的にも当時の世界のトップクラスに達していた。  私が日本の歴史を学んだのは、50年前、第二次大戦後の混乱期を脱し […]

400年に一度のチャンス -19

***19.公務員人件費の削減⑥-マクロ経済に与える影響③  前回述べたのは、国民所得(GNP)に与える影響、即ち国民経済の量的側面であった。  その結論は、 +1,000万人の金食い虫集団の不当所得分60兆円/年を削減し、 +まず第一にワーキング・プア層を解消するために34兆円/年を振り向け、 +残余の26兆円/年に関しては、その10倍規模の260兆円の国債を発行し、このたびの大震災・大津波の復 […]

400年に一度のチャンス -18

***18.公務員人件費の削減⑤-マクロ経済に与える影響②  前回述べたようなプロセスによって、ワーキング・プア層(貧民、ポーパー)が消滅するならば、どうなるか。1,000万人の金食い虫集団から1,700万人のワーキング・プア層へと国富の成果配分を変更することによって、日本経済全体としてはどのようになっていくのか。つまり、マクロ経済に与える影響はどうなるのかについて考える。  まず、消費支出につい […]

400年に一度のチャンス -17

***17.公務員人件費の削減④-マクロ経済に与える影響①  360万人の公務員を中心とした1,000万人に及ぶ“金食い虫”の存在と、片や、まともな生活を維持することができない1,700万人のワーキング・プアの存在。現代日本を労働力の観点から俯瞰(ふかん)すると、このような図式が現われてくる。  これまで公務員の給与は、慣行として行われてきた人事院勧告という錦の御旗のもとで、事実上野放し状態であっ […]

400年に一度のチャンス -16

***16.公務員人件費の削減③-その効果と根拠③  公務員360万人を含めたパブリック・セクターの人数は900万人、更にはJA、電力会社などの公益性の強い企業をも含めれば優に1,000万人を超える。これら公務員以外の人達は、法律によって特別な優遇措置を受けていることから、公的機関に準ずるものと考えてよい。  つまり、日本経済には、1,000万人を超える、いわば“金食い虫”がぶら下がっていることに […]