2004年6月

1/2ページ

冤罪を創る人々vol.15

2004年06月29日 第15号 発行部数:213部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆  「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から-     日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。     マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。 ◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇  山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942 […]

司馬遼太郎と空海 -その2

 空海24才の時の真筆に接したことは既に述べましたが、その後空海関連の書をいくつか読んでみました。  その中の一つに司馬遼太郎さんの「空海の風景」(中公文庫)がありました。  「空海の風景」は、もともと1973年1月から1975年9月までの足かけ3年の間、中央公論に連載された小説です。作者が50才から53才までの作品で、10年間の準備期間を経て完成したと言われています。  作家の円熟期にさしかかる […]

028 銀行マンは語る

****2)銀行マンは語る  第一勧業銀行柏支店 E.S氏の話 一、 当時の支店長、副支店長、みんな替わっちゃいまして、当時のなりゆきを知っているのは私だけだということで、指名で呼び出しがかかったんです。   二、 松江の支店に査察が入りますね。すぐ、副支店長が本部に連絡を入れた。今日、査察が入りましたと。本部の方で、協議がありましてね、当時の事情を説明させるために、E.Sを行かせろ、というふうに […]

冤罪を創る人々vol.14

2004年06月22日 第14号 発行部数:209部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆  「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から-     日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。     マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。 ◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇  山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942 […]

027 職員は語る

***3.関係者の証言 ****1)職員は語る  山根会計事務所 古賀益美氏の話 一、 私、その日(平成5年9月28日)は、トイレ掃除の当番にあたっていました。朝の8時半でした、二階の掃除をしていると、ドタドタッという音がしましたので、何ごとかと思って、階段を覗いて見たんです。  すると、三階にかけあがっていく男の靴が何足か目に飛び込んできました。エー、なんだなんだ、と思う間もなく、別の連中が、二 […]

司馬遼太郎と空海 -その1

 国民的な作家であった司馬遼太郎さんがお亡くなりになったのは、平成8年2月12日のことでした。行年73歳。  司馬さんの訃報は、当時勾留されていた松江刑務所拘置監の房内放送によって知りました。  私は、司馬さんとは面識もないし、著作をそれほど読んでいたわけでもありません。ただ漠然と「気にかかる人が存在する」位の思いを抱いていたのでした。  平成8年4月2日に差し入れのあった文芸春秋3月号に、たまた […]

冤罪を創る人々vol.13

2004年06月15日 第13号 発行部数:212部 ◆◇――――――――――――――――――――――――――――◆  「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から-     日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。     マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。 ◇◆――――――――――――――――――――――――――――◇  山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942 […]

遊仙窟について -その3

 「遊仙窟」は、万葉の歌人達に大きな影響を与えたようですが、中でも、のめり込むほどに作品に反映させたのは、大伴旅人でした。  「松浦河(まつらがは)に遊ぶの序」という、旅人による漢文の説明を付された11首の短歌は、神功皇后の伝承を踏まえたフィクションです。 ”是(ここ)に、皇后(きさき)、針を匂(ま)げて、鉤(ち)をつくり、粒(いひぼ)を取りて餌にして、裳(みも)の縷(いと)を抽取(と)りて緡(つ […]

026 その後― (2)

****12)その後、 ― (2) 一、 平成6年2月8日、収税官吏藤原孝行と同新本修司の二人は、松江の私の事務所に顔を出し、私から、三つの申述書と二通の抗議書等を受け取って帰っていった。  これが、広島国税局マルサの一群が、私の眼前に姿を現した最後であった。   二、 この日、二人は、午後1時25分に来所し、同3時25分に帰っていくまでの二時間、私の事務所で私と話し合った。  この時の三人の会話 […]

025 国会議員岩本久人氏

****11)国会議員岩本久人氏 一、 当時、国会議員であった岩本久人氏について、若干触れることとする。   二、 岩本久人氏。昭和18年3月21日、島根県浜田市に生まれる。苦学の末、県庁職員を経て、昭和54年4月に島根県議会議員に当選し、三期にわたって県議会で活躍。  その後、平成元年7月参議院議員に当選し、一期六年間、主に地方自治の分野で国政にたずさわる。  現在、中国地方では、有数の規模を誇 […]