2010年11月

税務署なんか恐くない!-5

***5.税務調査の立会い-その意義  適法かつ適正な税務調査がなされるためには、第三者のチェックが不可欠である。第三者として調査の現場に臨席して、行き過ぎた税務調査をチェックし、不当な調査結果にならないように未然に防止することが何よりも大切になってくる。ところが、現実にはそのようなチェックがなされることはほとんどなく、野放し状態だ。  従来の税務調査の現場を刑事裁判に見立てると次のようになる。 […]

税務署なんか恐くない!-4

***4.インチキの野放しとチェック・システムの欠如  税務署のインチキはまず税務調査に始まる。現場の担当者がたとえインチキの調査を行ったとしても内部のチェック・システムが働くことはなく、そのまま課税処分(もしくは決定)へとつながる。  税務署の処分に納得できない納税者には、建前としては一応の救済措置が用意されている。処分を行った、税務署長に対する異議の申立てだ。この異議の申立て、処分をした同一人 […]

税務署なんか恐くない!-3

***3.恐さの正体-ユーレイの正体見たり枯尾花  トリックには必ず「ネタ」がある。人の目を晦(くら)まし、いかにももっともらしく見せかけようとも、所詮ゴマかしである。インチキには必ず仕掛があるということだ。  かつて私は、「ホリエモンの錬金術」を執筆し、ホリエモンこと堀江貴文氏のインチキの仕組みを解明した。この異形の人物は、トリックを使って自分の会社を上場させ(インチキ上場)、上場後も数々のトリ […]

税務署なんか恐くない!-2

***2.恐さの正体-トリック  一般の人が社会生活をする上で警察に怯えたり恐がったりすることはない。現実に罪を犯さない限りビクつくことはないからだ。  ところが税務署だけは違っている。罪など犯した意識が毛頭ないにも拘らず、脱税という犯罪に直結する(あるいは、税務当局がそのように思い込ませている、もしくは、納税者が思い込んでいる)税務調査によって、多額の税金を追徴された挙句、脱税犯の汚名さえ着せら […]

税務署なんか恐くない!-1

***1.はじめに 『警察は何でもないのに、税務署だけは苦手だ』 『税務署の前を通り過ぎるのもイヤだ。鳥肌が立ってジンマシンになりそうだ。』 『税務署からの封書は封を切るのもイヤになってしまう。疫病神からの手紙のようだ。』  このような思いをしている納税者が思いのほか多いのは驚くばかりだ。中には、嫌いだ、あるいは憎いといったことを通り越して、 『税務署員をブッ殺せ!』などと物騒なことを言い出す御仁 […]