冤罪を創る人々vol.76

2005年08月23日 第76号 発行部数:415部

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「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から-

日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。
マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。
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山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ
株式会社フォレスト・コンサルタンツ 主任コンサルタント
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●(第七章)総括

「(4) 「2番」 ― 称呼番号 ― 」より続く
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(5) 被告人 ― 起訴された者 ―

一、 平成8年2月15日。逮捕の日から21日目、20日間の勾留
最終日に、公正証書原本不実記載同行使で起訴されることになった。
この時点で、私は被告人となった。
同日、午前10時9分、松江地検検事室において、検察官中島行
博によって、「法人税法違反」で再逮捕される。立会人は、渡壁将
玄事務官。
この時点で、私は被告人であると同時に再び容疑者となった。

二、 私と弁護人は、全く言いがかりとしか言えない別件逮捕に疑問
を感じており、このような件で検察は本当に起訴にまで持ち込むと
は考えていなかった。
事実、前日、2月14日の接見において、中村寿夫弁護人は、田
中良次席検事に対して、公正証書原本不実記載同行使については、
処分保留ということにし、法人税法違反については、捜査継続とい
う方向でお願いした旨、話していたのである。

三、 しかし、起訴、再逮捕という、私達が想定していたいくつかの
選択肢の中で最悪の事態となった。

四、 平成8年3月7日。逮捕の日から42日目、40日間の勾留最
終日に、法人税法違反容疑で起訴されることになった。
この時点で、私は容疑者の肩書がはずれ、被告人の肩書だけとなっ
た。

五、 起訴されたのは、私と組合長の岡島信太郎氏の二人だけであっ
た。同時に逮捕された前組合長の福山義弘氏、組合の常務理事増田
博文氏は、処分保留となり、直ちに釈放された。
全員起訴という最悪の事態は避けられた。結局、事実上私一人に
ターゲットが絞られたわけであり、気持ちの上で随分楽になった。

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●山根治blog (※山根治が日々考えること)
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・ 亀井静香氏は守旧派か? -1

平成17年8月17日は、私にとって忘れることのできない記念
すべき日になりました。
中海干拓のために設けられた森山堤防を50メートルにわたって
開削する、-画期的ともいえる方針転換を島根県知事が決断し、農
林水産省に要請することを正式に表明したのです。20年以上にわ
たって、宍道湖と中海の淡水化・干拓事業の中止を求めて住民運動
に携ってきた一人として、私たちの中海が元の姿に復帰する筋道が
つけられたことは何ものにもかえがたい喜びでした。

島根と鳥取の両県にまたがる中海の干拓事業がスタートしたのは、
今から42年前の昭和38年4月のことです。
この大規模な干拓事業は、第二次大戦後の食糧難を背景に、米の
増産を大義名分として計画されたものです。その後ほどなくして始っ
た減反政策(昭和45年)によって、この干拓事業の目的が稲作か
ら畑作の用地造成へと転換され、抜本的な見直しがなされないまま、
工事だけは着々と進められてきました。
この干拓事業と表裏一体の事業として、宍道湖と中海を淡水化す
る事業がありました。この2つの湖は、塩分が混じった湖(これを
汽水湖といいます)で、塩分の入ったそのままの水では稲作には使
えないために、外海からの塩分流入を遮断して、淡水湖にしようと
したのです。淡水化事業と言われてきたものです。
これら主たる目的を失った事業に対して、地元住民の間から疑問
の声があがり、淡水化反対運動と干拓反対運動の大きなうねりへと
発展していきました。これらの反対運動がスタートしたのは今から
23年前の昭和57年のことでした。
その後、住民運動の高まりを背景に、まず淡水化事業が昭和63
年に中止されました。私が反対運動に携ってから6年目のことです。
本来ペアの事業であった干拓事業もその時点で中止になるのが筋
なのですが、何故か干拓事業だけは中断されることなく続けられて
きたのです。

この巨大な税金のムダ使いの象徴ともいうべき干拓事業を中止さ
せるために英断を下したのが、時の自民党政調会長であった亀井静
香さんでした。平成12年8月のことです。干拓反対運動を共にし
てきた仲間達と涙を流して喜び合ったことが昨日のように想い出さ
れます。
中海は日本第5位の広さ(98平方km)をもつ湖で、汽水湖とし
ては、北海道のサロマ湖に次いで日本第2位です。
亀井さんが中止の決断をされた干拓事業の対象は、この中海の北
西部1,689haの湖面で、中海の17%強を占める広大な水域で
した。
私の少年時代には、この海域は本庄の海と呼ばれており、エビ、
カキ、赤貝をはじめとした豊かな水産資源の宝庫でした。本庄の海
はまた、古代出雲文化を育んだ歴史的景観であり、地域住民の心を
癒すよりどころでもありました。
枕木山の上から、真向かいに出雲富士と称される大山を仰ぎ、真
下に弁慶島の浮ぶ本庄の海を見下ろす景観は、天下の絶景として古
来多くの文人墨客が絶賛の言葉を惜しまなかったパノラマです。
それが干拓工事のための堤防によって外海と遮断された閉鎖海域
となったことから、水産資源は壊滅的な打撃を受け、歴史的景観が
消滅寸前の状態で、今日に至っていたのです。
このたびようやく島根県知事が重い腰をあげ、干拓堤防の一部を
切り開き、私たち地域住民の永年の悲願であった昔の豊かな海に復
帰させ、歴史的景観を回復させる第一歩にしようというのですから、
この8月17日という日は、私たち住民運動を続けてきた者にとっ
ては、まさにエポック・メイキングな日であったのです。

奇しくもこの同じ日に、亀井静香さんは自民党を離党し、綿貫民
輔さんを代表に立てて、「国民新党」を立ち上げました。
私は政治に対する関心は人一倍持っていながらも、典型的な無党
派層に属する一人です。
単なる口舌の徒が多い政治家に対して、私は、政治家として立派
な人物であるかどうかを判定するために、まず約束と信義を大切に
する誠実な人物であるかどうかを見すえた上で、数字に裏打ちされ
た政治家としての実績を冷徹に見つめることにしています。

郵政民営化をふりまわして、まるで財政改革の第一人者であるか
のように振舞っている小泉純一郎さんは、政権を担ってきたこの4
年4ヶ月の間に一体何をやってきたというのでしょうか。
財政改革の点で言えば、この4年余りの間に、国の借金である国
債などを538兆円(平成13年3月末)から781兆円(同17
年3月末)へと、実に243兆円も増やしたことは、厳然たる事実
です(※財務省「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」より)。
このわずかな期間に、なんと45%も激増させているのです。これ
だけ多くの借金を自らの政権において増やし、財政改革に逆行する
ことを平気でしていながら、口先だけは、財政改革、あるいはその
象徴としての郵政民営化をヒステリックに叫んでいる小泉純一郎と
いう人物は一体何者なのでしょうか。矛盾を矛盾と感じない破廉恥
な無神経さにはあきれかえるばかりです。

(続きはWebサイトにて)
http://consul.mz-style.com/item/354

 

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