山根治blog

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共謀罪のカラクリ-隠されたホンネ-②

 「森友学園」と「加計学園」で荒れ、「共謀罪」の国会議決をめぐって大荒れに荒れた通常国会が終わった。  平成29年6月19日付の各紙は世論調査の結果を公表し、内閣支持率が大幅に下落する一方、野党民進党の支持率がさほど上昇していないことを報じている。さらには、自民党支持率減少分の大半が、無党派層(全体の50%)に流れていることも注目される。 各紙の調査結果は次の通り。 新聞社 内閣支持率 民進党支持 […]

共謀罪のカラクリ-隠されたホンネ-①

 現在、事前共謀罪を組織犯罪処罰法の中に組み込む法律案が国会で成立しようとしている。  この法律によって、  1. 何が  2. どのように 変るのか、また、そもそも、  3. 何のために この法律案が提出されたのか、よく分らないままに空疎な議論がおし進められている。国会において毎日のように論点をそらした押し問答が繰り返されている。主管大臣である金田勝年法務大臣にいたっては、この法律案が一体何のた […]

トチ狂った大阪地検特捜部-④

 本件の第一審は、弁護人が脱税という事実を認め、それを前提として裁判が進められてきた。公判前整理手続きにおいて、裁判所が作成した、「争点整理(案)」(平成28年6月頃作成)において、前提事実として、「公訴事実のとおり相続税を免れたこと自体は争いがない」とされているからだ。 なんのことはない。行政罰の対象となる「過少申告」が存在しない本件は、「過少申告」と同じ意味を持っている「相続税を免れたこと」が […]

トチ狂った大阪地検特捜部-③

 本件では重加算税が賦課されていない。この事実は、仮装、隠蔽の事実が存在しないことを意味する。実務上は、刑事罰の要件である「偽りその他不正の行為」の前提となる「偽りその他不正の事実」と概ね一致するのが「仮装・隠蔽の事実」だ。「仮装・隠蔽の事実」が存在しないのに「偽りその他不正の事実」が存在することはありえない。  つまり、本件の場合、「仮装・隠蔽の事実」が存在しないのであるから、当然のことながら「 […]

トチ狂った大阪地検特捜部-②

 脱税とされた4億円余りに対して、加算税が賦課されていない。重加算税が賦課されていないだけでなく、あろうことか過少申告加算税さえも賦課されていない。  これは一体何ごとであるか。この不可解な事情については課税庁に問い合わせるしかない。  私は早速、原処分庁である所轄税務署と、税金の徴収が移管された大阪国税局にまで赴き、それぞれの責任者に面談した。結果、概ねその実情が判明。  ここに「概ね」というの […]

トチ狂った大阪地検特捜部-①

 ゴールデンウィークの前に取り上げた脱税事件の続きである。  主犯格とされた、大阪のベテラン会計士からよくよく話を聞いてみたら、トンデモない裏の事情が判明した。  そもそも、今の法体系のもとでは、脱税という犯罪は成立しないというのが私の主張であった(「冤罪を証明する定理」参照のこと)。  にもかかわらず国税当局が100%の有罪率を誇示してこの50年の間断罪してきた事実がある。架空の犯罪(冤罪、無実 […]

政界を去る二人

”云々(でんでん)と未曾有(みぞうゆう)とがコンビ組み” -川崎、神武夫 (毎日新聞、平成29年5月6日付、仲畑流万能川柳より)  この2人、ほどなく政界から去ることになる。云々(でんでん)の御仁は、籠池事件(補助金の適性化に関する法律違反)の偽装工作で、未曾有(みぞうゆう)の御仁は、国税庁の偽装工作で。 2人の共通点は、官僚組織におんぶにだっこ、官僚の体(てい)のいい操り人形であることだ。その官 […]

塀(へい)の外の懲りない面々-大阪地検特捜部-

 またしても大阪地検特捜部である。7年前の平成22年、検察官が証拠物件を捏造して厚生労働省の村木厚子児童家庭局長を逮捕し、刑事法廷に引っぱり出したのであったが、今度は、脱税事件で事件のデッチ上げを行っている。相続税法違反の捏造、つまり冤罪(えんざい。無実の罪)のデッチ上げだ。  私はこれまで数多くの脱税事件にかかわってきた。その主要なものは、このブログ上で公開している。公開したケースは全て、単なる […]

板東英二さんの脱税事件は冤罪である!-③

 藻谷浩介氏が安倍政権に鋭く切り込んでいる。引き続き高止まりしている政権支持率を背景として、大阪の籠池問題についての説明責任を果さぬまま、追求側の根負けを待っているというのである(毎日新聞、平成29年4月16日付、“時代の風”)。  藻谷氏は、高止まりしている政権支持率の要(かなめ)は、“何かを強く思い込むあまり、自説に反する事実が見えなくなる状態”、つまり、「確証バイアス」に支配されていることで […]

板東英二さんの脱税事件は冤罪である!-②

 板東英二さんの脱税事件に立ちかえる。結論から先に言えば、これは事件ではない。事件ではないものを、大阪国税局がわざわざ事件に仕立て上げたものだ。冤罪である。昭和37年に国税通則法が制定されてから、50年以上にわたって国税庁は納税者を騙しつづけてきたのである。  板東英二さんは冤罪の被害者だ。平成29年3月14日に放送されたフジテレビの番組は、一貫して板東さんを脱税という犯罪を犯した犯罪人として追及 […]

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