冤罪を創る人々vol.61

2005年05月10日 第61号 発行部数:378部

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「冤罪を創る人々」-国家暴力の現場から-

日本一の脱税事件で逮捕起訴された公認会計士の闘いの実録。
マルサと検察が行なった捏造の実態を明らかにする。
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山根治(やまね・おさむ)  昭和17年(1942年)7月 生まれ
株式会社フォレスト・コンサルタンツ 主任コンサルタント
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●(第五章)勾留の日々

「二.房内の所持品」より続く
http://www.mz-style.com/item/298

三.原体験への回帰

一、 私が逮捕勾留された1月26日は、寒い日であった。その後連
日、夜中は零度を切る厳寒の日々であった。

二、 拘置監の独房には、全く暖房の設備がなかった。その上、一日
に7回以上は、食事の差し入れ、連れ出し、あるいは室内検査のた
めに、窓と扉が開けられ、その都度寒風が容赦なく独房に入ってき
た。独房内の流し台が凍ったことも一度や二度のことではない。流
し台は、床から41cmのところに設置されており、幅60cm、奥行
52cm、深さ15.5cmのステンレス一体型抜きタイプのものであっ
た。

三、 夏の日々は、独房が蒸風呂になった。当然ながら冷房設備はな
く、扇風機もない。ただ、真夏の一ト月間だけ、小さなウチワが貸
与されるだけであった。
ウチワの使用も厳しく制限されており、たとえば食事中の使用は
禁じられていた。そのため熱い汁物を食べるときなど、全身から汗
が吹き出し、着ている下着が汗でズブ濡れになった。
そのような状態であっても下着を脱いで裸になることは許されな
かった。更に流れる汗を乾いたタオルで拭くことは許されていたも
のの、水で濡らして拭くことは禁じられていた。
真夏の一時期だけ、しかも戸外での運動の後と、夕方仮就寝の前
に一度だけ、タオルで水拭きすることが許されていた。時間は1分
間、水の使用量は洗面器二杯分に制限されていた。
「拭身(しきしん)、ハジメー!」の号令一下、懸命になって身
体を水拭きした。1分などあっという間に過ぎていった。
「拭身、オワリー!」の号令がかかると直ちに中止しなければな
らなかった。

四、 独房には、テレビもなければラジオもない。電話はもちろん、
時計さえなかった。
房内の明かりは、2.5m位の高さの天井に、18Wの蛍光灯
(日立、サンライン、白色)が一つあるだけで、暗くなってから21
時の就寝までの時間は、何とか字が判読できる位の明るさであった。
天井は一面にムキ出しのグレーの石綿でおおわれており、コンク
リートの壁にはアイボリー色の塗料が塗られていた。独房は、いわ
ば色彩のない空間であった。
学生時代から欠かすことなく飲んでいた酒、ビール、コーヒー、
紅茶、緑茶、抹茶など、一切口にすることができなかった。ただ、
番茶だけが、一日3回の食事の時毎に、一リットル入りのやかんに
入れて700cc位ずつ供給された。
そして、私にとって何より大切なものであった女性とのスキンシッ
プができなかった。

五、 私はこのような状況の中で、逮捕された1月26日から、次の
冬の11月12日までの291日間、独房生活を強いられた。
その為であったろうか、私の中に幼い頃体験した、いわば原体験
とでもいえるものが蘇ってきたのである。

六、 私が過した幼年時代は、昭和20年代であり、戦争の爪痕がい
たるところに残っており、日本全体が貧しかった。
道路はほとんどが舗装されていない砂利道であり、自動車も数え
る位しか走っていなかった。自家用車など夢のまた夢であった。

七、 中でも私の育った家は、とりわけ貧しかった。大工であった私
の父が、終戦の年、昭和20年にフィリピンで戦死し、その後私の
母は、女手一つで幼い私と5つ年上の兄とを育ててくれた。
大正5年生まれの母は、30才にして戦争未亡人となった。街中
の15坪の狭い土地に建っていた家は、昭和24年、私が白潟小学
校1年生のとき白潟大火によって全焼した。またたく間に焼け落ち
たため、ほとんど何も持ち出すことができず、私達は無一物の状態
となった。父方の親戚の支援を得て、急ごしらえの平屋が再建され、
私達親子3人と祖父母の5人家族は、6畳一間で肩をよせあうよう
にして暮らした。
母は、道路に面した家の一部を利用して小さな店を営み、糊口を
しのいだ。駄菓子、雑貨、煙草を細々と商った。貸本屋をやったり、
焼芋を作って売ったりもした。その合い間に、母はわずかの手間賃
で、白手袋作りの内職をしていた。私は、母が夜遅くまで懸命に縫っ
ていた手袋の白さを今でも忘れることができない。あの白手袋は、
婚礼などに使う儀式用のものであったろうか。

八、 私が小学校へ入学する前のことであった。母は私を連れて、祖
父母と一緒に、祖母の生家の畑を借りて作っていたさつま芋を掘り
に、玉湯町の林に行ったことがあった。片道15キロの砂利道を大
八車で行き、たくさんのさつま芋を積んで帰った。
幼い私は大八車にのせられていたが、帰りに火葬場のあった「あ
んべ山」付近で日が暮れかかり、あんべ山の峠道を心細い気持ちで
通り過ぎたことを想い出す。

(続きはWebサイトにて)
http://www.mz-style.com/item/301

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●山根治blog (※山根治が日々考えること)
http://consul.mz-style.com/catid/21

「ホリエモンの錬金術 -8」より続く
http://www.mz-style.com/item/299

・ホリエモンの錬金術 -9

このように1,440倍にもつり上げられた架空ともいうべき評
価額(実質的PBRは、878.4倍。計算の根拠は資料Fを参照)
であっても、ひとたび上場され、株式市場という信用機構に乗って
しまえば、本当にそれだけの価値があるかのように流通してしまい
ます。

ホリエモンの錬金術 -7(※資料)
http://www.mz-style.com/item/296#f

即ち、この1株600万円という公開価格を目安にして株価が上
がったり下がったりするのです。
ホリエモン・マジックの原点は、まさにこの犯罪的とも言える評
価額の異常なつり上げにあります。
そして、それに手を貸したのが、大和証券エスビーキャピタル・
マーケッツ株式会社(現、大和証券SMBC)であり、株式会社光
通信であり、株式会社グッドウィル・コーポレーションではないで
しょうか。
株式会社オン・ザ・エッヂの上場に際して繰り広げられたのは、
インチキ・ドラマそのものです。
“かご抜け増資”によって、もっともらしい会社に変身させ、架
空とも犯罪的ともいえる法外な値決めをした上で株式市場という信
用機構を悪用したのです。
創業者利得を装った不当利得の詐取と言っても過言ではないでしょ
う。

このインチキ・ドラマを創り上げ、実行に移したホリエモン賭場
のご一党は、次のような面々です。

1.胴元

* ホリエモン … [利得]:ライブドアの持株220,975,000
株他。

2.親分衆(かご脱け親分)

* (株)光通信 … [利得]:14億円余り。
* (株)グッドウィル・コミュニケーション(グッドウィルグループ(株)
の当時の子会社) … [利得]:不明。
* 有馬純一郎ことホリエモン … [利得]:20億円余り。
* (株)光通信パートナーズ … [利得]:不明。
* 大和証券SBCM(株)(ぽん引きと二役) … [利得]:不明。

この中で、上場後真っ先に売り抜けたのは、有馬純一郎ことホリエ
モンでした。逃げ足の速いこと、さすがです。

3.三下(さんした)

* 宮内亮治 … [利得]:不明。
* 和井内修司 … [利得]:不明。
* 小飼弾 … [利得]:不明。

更に、この三名には、上場直前の平成12年1月19日に、それぞ
れ20株、20株、40株のストックオプション(発行価格一株につ
き25万円。この価格は、1月17日に行なわれた12分割を考慮し
て決定されたもので、(株)光通信、大和証券SBCM(株)などが取得
した一株300万円と同等の条件です)が付与されています。
このストックオプションは、その他の役職員39名にも付与されて
います(合計310株)。大盤振舞といったところです。何せ資金の
負担は一般投資家(カモ)がしますので、会社は何もしなくともいい
のですから。上場後も、ストックオプションとか株式交換など、資金
負担ゼロをいいことに、やりたい放題です。

4.ショバ貸し

* 東証マザーズ … [利得]:不明。

5.ショバ目付

* 監査法人神奈川監査事務所(現、港陽監査法人) … [利得]:不明。

※この監査法人は、その後のライブドアが手がけている怪しげな上場
のほとんどに関与している、いわばライブドア御用達商人です。

6.客引(ぽん引き)

* 大和証券SBCM(株)(現.大和証券SMBC(株)) … [利得]:不明。

※ぽん引き(広辞苑より)
1.土地不案内の田舎者などを甘言を用いて誘惑し、その所持金を巻き
上げること。また、その人。
2.私娼窟などで、不案内の者を連れ込む客引き。
3.株式街で、取引所の会員を装って曖昧株を売りつける者。
この証券会社は、1.~3.のどれにも該当しそうですね。三つに共
通するのは、賎業。

7.客人(カモ)

* 一般投資家 … [損失額]:上記の1.~6.の利得の合計額。

(続きはWebサイトにて)
http://www.mz-style.com/item/302

 

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