ホリエモンの錬金術 -9
- 2005.05.10
- 山根治blog
このように1,440倍にもつり上げられた架空ともいうべき評価額(実質的PBRは、878.4倍。計算の根拠は資料Fを参照)であっても、ひとたび上場され、株式市場という信用機構に乗ってしまえば、本当にそれだけの価値があるかのように流通してしまいます。 即ち、この1株600万円という公開価格を目安にして株価が上がったり下がったりするのです。 ホリエモン・マジックの原点は、まさにこの犯罪的とも言える評価額 […]
フォレスト・コンサルタンツ
このように1,440倍にもつり上げられた架空ともいうべき評価額(実質的PBRは、878.4倍。計算の根拠は資料Fを参照)であっても、ひとたび上場され、株式市場という信用機構に乗ってしまえば、本当にそれだけの価値があるかのように流通してしまいます。 即ち、この1株600万円という公開価格を目安にして株価が上がったり下がったりするのです。 ホリエモン・マジックの原点は、まさにこの犯罪的とも言える評価額 […]
平成11年11月5日、有馬晶子さんの持株120株の全てが堀江さんに譲渡されます。譲渡価格は一株300万円、総額で360百万円。株式の移動理由は「売却人の資金化の必要」(新株発行届出目論見書73ページ)とされています。ところが、この120株の移動について同目論見書76ページ(注5)では、「資金調達を目的とする発行」であるとして、明らかに事実に反する虚偽の記載がなされています。 実は、ホリエモンが有馬 […]
●資料D DCF法:ディスカウント・キャッシュフロー法(Discounted Cash Flow Method)。 企業価値をP、各年度のキャッシュフローをCn、資本還元率をrとすれば、企業価値Pは、 P = C0+(C1÷(1+r))+(C2÷(1+r)2)+…+(Cn÷(1+r)n) であるとみなす考え方をDCF法といいます。つまり、DCF法は、将来見込まれる各年度のキャッシュフローを現在の値 […]
私はこれから、ホリエモン・マジックのカラクリを一つずつ解き明かしていこうと思いますので、読者諸氏も一緒に考えてみて下さい。 もっとも、私の手許には特別な極秘情報があるわけではありません。会社の情報が必ずしも十分に開示されていないのに加えて虚偽の記載さえある(らしい)有報とか目論見書とかが主な情報源ですので、あるいは私の推断に誤りがあるかもしれません。そのときには是非指摘していただきたい。 さあ、一 […]
フジテレビ側の完敗ですね。現経営陣が自分達の目先の保身を優先させたのでしょう。 一方のライブドアは完勝と言えるでしょうか。違います。もともとライブドア自身が、インチキ上場した上に数々のいかがわしい手段を駆使して出来上がった虚業集団ですので、新たに1,400億円以上のキャッシュを手にするからといって、単にギャンブル・ファンドがそれだけ増え、被害者が更に多くなるだけの話です。 虚業はどこまで行っても虚 […]
●資料A 【堀江貴文の上場後の持株と投下資金の推移】 NO. 1 2 3 4 5 6 7 8 年月日 H12.4.6 H13.7.23 第6期中 H13.9.30 第7期中(1) H14.8.7 14.08.08 14.08.09 持株数(株) 7,920 23,760 23,757 23,699 3,067 22,099 売却(株) 3 58 20,632 取得(株) […]
堀江さんの現在の資産の主なものは、ライブドアの株式220,975,000株(平成16年9月30日現在。一株340円で計算すると、751億円)です。彼が自らの著書の中で、「モンゴルの国家予算に匹敵する」と豪語しているものです。 このような莫大な資産が、わずか5年ほどの間に形成されているのです。しかも、5年ほど前の堀江さんは、ほとんど無一文の状態でした。堀江さんはこの資産をどのようにして形成していった […]
一息入れましょう。これは号外ですから気軽に読み飛ばしてください。 私の50歳台は、マルサと検察に振り回された10年間でした。刑事裁判が終結した段階で、できるだけ客観的に自らを振り返ってみようと考え、一年前からメールマガジンを発行し、ホームページを開き、“冤罪を創る人々”と題して書き続けてきました。 そのついでに、気の向くままに勝手なお喋りをしてきたのが「山根治blog」でした。 共に、私のまわりに […]
私が提示したホリエモンの3つのトリックについては、そのうちのどれ一つであっても、ライブドアの上場企業としての適格性にかかわるものです。 孫子の兵法に、“敵を知り己を知らば、百戦危うからず”と、あります。相手方を知ることが、戦いの第一歩であるということです。 フジ・サンケイグループとしては、あれこれと下手な小細工をする前に、相手方であるライブドアというのは一体何者であるか、改めてしっかりと見つめ直す […]
株式会社ライブドア 第5期~第9期有価証券報告書より抜粋 【参照】[[livedoor ファイナンス:ライブドア(4753)企業からのIR情報]]http://finance.livedoor.com/ir/4753/securities.html※ただし第7期の有報はファイルが破損していたので[[EDINET]]http://www.fsa.go.jp/edinet/edinet.htmlを利用 […]