山根治blog

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ゲームとしての犯罪 -号外6

昨年のニッポン放送株買取資金として、800億円の資金をライブドアに提供したリーマン・ブラザーズ証券会社グループ(以下、リーマン・ブラザーズ)は、二ヶ月余りの短期間のうちに150億円もの荒稼ぎをしたと言われています。 この150億円は、一般投資家の犠牲によるものと考えられますので、公表された資料をもとに、金額の検証をしてみます。 私の手許にある次の4つの資料を手がかりにして、リーマン・ブラザーズが、 […]

ゲームとしての犯罪 -14

前回の話をまとめてみますと、ライブドアの公表(一般に開示された決算書のことです)の総資産は1,831億円ではありますが、査定をいたしますと次のようになります。 ***<表12>ライブドアの資産(修正後)^^t^cc”^項目^cc”^公表(百万円)^cc”^評価減(%)^cc”^査定(百万円)^^^1.現金及び現金等価物^rr”^59,91 […]

ゲームとしての犯罪 -号外5

堀江貴文氏が貸し株をして不当に荒稼ぎをしたのではないかと思われる足跡は、号外4で述べた100分割のときの他に、平成16年8月20日になされた10分割のときにも見受けられます。 平成16年6月25日が10分割の権利落ちの日で、この日から7月1日まで5日連続してストップ高が記録されています。次の通りです。 ***《10分割権利落ち後の株価と出来高の推移》( http://finance.livedoo […]

ゲームとしての犯罪 -13

そこで、ライブドア本体(単体)の貸借対照表(有報、P.96~P.97)を見てみますと、 純資産額は、1,794億円、 総資産額は、1,831億円、 となっています。 この純資産額1,794億円が、実際にはどの位に評価できるのか、これを見極めるのが査定という作業です。 純資産(1,794億円)=資産(1,831億円)-負債(37億円) ですから、純資産を査定することは、とりもなおさず、資産と負債とを […]

ゲームとしての犯罪 -号外4

このところ、コメント欄において、ライブドアが行なった株式100分割に関連して、貸し株とか空売りとかいった具体的な指摘がなされ、インチキだ、いやインチキではないといった議論がなされているようです。 この点について私は、『ホリエモンの錬金術-3』において、“株式分割自体は違法ではないから仕方がないと考えている向きもあるようですが、トンデモありません。これらの株式分割は、きまって公募増資の前後になされて […]

ゲームとしての犯罪 -12

前回の話を表にまとめ、1.~7.までの取得価格(基準日時点における株主の買いコスト)を計算してみますと、次のようになります。 ***<表8>被害者の持株の買いコスト^^t^cc”^時期^cc”^持株数(千株)^cc”^割合^cc”^株数(千株)^cc”^単価(円)^cc”^買いコスト(千円)^^^1.上場前^rr” […]

ゲームとしての犯罪 -号外3

コメント[1075] shige殿へ。「武部さんがおっしゃるようにいくら刑に服しても、やり直しが出来る世の中になって欲しいと、私はそれに賛成です。堀江さんだけではない、他の人も何かの形で刑に引っかかり、服役したとしてもその人がやり直しをしょうとか、改めようと思ったときに回りの受け入れがすごく大切なのではと思います。」 私はあなたの上記のお考えに賛成します。いや、賛成するどころではありません。私自身 […]

ゲームとしての犯罪 -11

まず第一のステップ。基準時点(平成18年1月16日)における、被害者の持株734,592千株の購入原価(買いコスト)を推計してみることにします。 この734,592千株の内訳については、既に<表2>(ゲームとしての犯罪-3)において明らかにしていますが、ここにその要約を再掲いたします。 ***<表6>基準日における被害者の持株数(分割換算)^^t^^cc”^被害者持株(千株)^cc&# […]

ゲームとしての犯罪 -10

私は、ライブドア事件において被害を受けた投資家の損害金は、概ね2000億円に達するものと推計した(「疑惑のフジテレビ-2」、「ゲームとしての犯罪-2」)のですが、現時点では全ての損害金が確定している訳ではありません。尚、事件発覚後に、つまり基準日より後にライブドア株に手を出して損をした人とか、あるいは売らずに現在も持っている人は、私の言う被害者ではありません。大きなところでは、フジテレビから133 […]

ゲームとしての犯罪 -9

前回と前々回は、ストックオプションによって少なからぬお金を手にしたライブドア関係者として、中村長也氏と故野口英昭氏の2人を取り上げたのですが、もう一人、堀江貴文氏と文字通り二人三脚のような形でインチキ上場の絵図を描き上場以来の全ての期にわたって、決算のゴマカシをするのに中心的役割を果したと考えられる人物がいます。宮内亮治氏です。 宮内氏のストックオプションは、中村長也氏、故野口英昭氏と同じ条件のも […]

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