ゲームとしての犯罪 -号外5

堀江貴文氏が貸し株をして不当に荒稼ぎをしたのではないかと思われる足跡は、号外4で述べた100分割のときの他に、平成16年8月20日になされた10分割のときにも見受けられます。

平成16年6月25日が10分割の権利落ちの日で、この日から7月1日まで5日連続してストップ高が記録されています。次の通りです。

***《10分割権利落ち後の株価と出来高の推移》( http://finance.livedoor.com/のデータより作成)
^^t
^cc”^日付
^cc”^始値
^cc”^終値
^cc”^高値
^cc”^安値
^cc”^出来高(株)
^cc”^備考
^^
^平成16年6月23日
^rr”^5,360
^rr”^5,340
^rr”^5,680
^rr”^5,320
^rr”^896,355
^rr”^
^^
^平成16年6月24日
^rr”^5,500
^rr”^5,200
^rr”^5,520
^rr”^5,170
^rr”^1,592,888
^rr”^
^^
^平成16年6月25日
^rr”^620
^rr”^620
^rr”^620
^rr”^620
^rr”^27,729
^10分割権利落ち日
ストップ高
^^
^平成16年6月28日
^rr”^720
^rr”^720
^rr”^720
^rr”^720
^rr”^21,036
^ストップ高
^^
^平成16年6月29日
^rr”^820
^rr”^820
^rr”^820
^rr”^820
^rr”^94,478
^ストップ高
^^
^平成16年6月30日
^rr”^890
^rr”^920
^rr”^920
^rr”^856
^rr”^5,129,021
^出来高急増
^^
^平成16年7月1日
^rr”^1,020
^rr”^1,020
^rr”^1,020
^rr”^1,020
^rr”^801,199
^ストップ高
^^
^平成16年7月2日
^rr”^980
^rr”^1,002
^rr”^1,205
^rr”^978
^rr”^11,178,680
^天井を打つ
^^
^平成16年7月5日
^rr”^995
^rr”^901
^rr”^1,027
^rr”^880
^rr”^4,980,227
^安値に転ずる
^^
^平成16年7月6日
^rr”^861
^rr”^801
^rr”^883
^rr”^801
^rr”^3,150,310
^rr”^
^^
^平成16年7月7日
^rr”^741
^rr”^771
^rr”^798
^rr”^714
^rr”^3,166,009
^rr”^
^^
^平成16年7月8日
^rr”^791
^rr”^777
^rr”^818
^rr”^762
^rr”^1,506,379
^rr”^
^^
^平成16年7月9日
^rr”^786
^rr”^829
^rr”^844
^rr”^778
^rr”^1,753,954
^rr”^
^^
^平成16年7月12日
^rr”^857
^rr”^869
^rr”^884
^rr”^851
^rr”^1,337,685
^rr”^
^^
^平成16年7月13日
^rr”^880
^rr”^845
^rr”^881
^rr”^842
^rr”^970,292
^rr”^
^^
^平成16年7月14日
^rr”^843
^rr”^766
^rr”^844
^rr”^745
^rr”^1,910,282
^rr”^
^^
^平成16年7月15日
^rr”^764
^rr”^722
^rr”^790
^rr”^700
^rr”^1,225,331
^rr”^
^^
^平成16年7月16日
^rr”^725
^rr”^718
^rr”^732
^rr”^684
^rr”^1,240,735
^rr”^
^^
^平成16年7月20日
^rr”^718
^rr”^687
^rr”^718
^rr”^686
^rr”^648,517
^rr”^
^^
^平成16年7月21日
^rr”^695
^rr”^707
^rr”^717
^rr”^689
^rr”^1,454,023
^rr”^
^^
^平成16年7月22日
^rr”^690
^rr”^687
^rr”^700
^rr”^675
^rr”^1,260,035
^rr”^
^^
^平成16年7月23日
^rr”^695
^rr”^661
^rr”^695
^rr”^658
^rr”^658,280
^rr”^
^^
^平成16年7月26日
^rr”^631
^rr”^622
^rr”^640
^rr”^612
^rr”^884,110
^rr”^
^^
^平成16年7月27日
^rr”^620
^rr”^591
^rr”^620
^rr”^554
^rr”^1,081,135
^rr”^
^^
^平成16年7月28日
^rr”^611
^rr”^610
^rr”^625
^rr”^595
^rr”^1,005,489
^rr”^
^^
^平成16年7月29日
^rr”^608
^rr”^583
^rr”^612
^rr”^575
^rr”^726,753
^rr”^
^^
^平成16年7月30日
^rr”^585
^rr”^586
^rr”^605
^rr”^585
^rr”^615,047
^rr”^
^^/
権利落ちは、6月25日。前日の終り値が5,200円ですから、理屈の上からはその10分の1である520円が目安になるのですが、100円高のストップ高。これが翌日、翌々日と続きます。6月30日には、終り値でこそストップ高にはなるものの、始値で890円をつけたり、安値が850円をつけたので、踊場の兆候が見えた段階で、突然512万株もの大量の取引が成立。7月1日は、再びストップ高。7月2日は、1,205円とストップ高直前まで値はつけるものの、高値でモミ合い、明らかに株価は頂点を打っています。この時の出来高は、なんと1,117万株! 翌7月5日には反落に転じています。この日の出来高は498万株。
6月30日から7月5日までの4営業日の取引株数は累計で2,207万株。
この時点での市場で流通している株(つまり発行済株式)の数量は、6,061万株。このうち、堀江貴文氏の持株は、2,209万株。

以上の事実は、100分割の時と同様に人為的な操作をうかがわせるもので、このときも仮に堀江氏が誰かに貸し株を行なっていたとするならば、100分割の時に示したと同様のストーリーが想定されます。
これが事実であると確認されるならば、堀江貴文氏(あるいは氏の関係するファンド、もしくは投資事業組合)のもとには、事情を全く知らない一般投資家から80億円ほどのお金が移転したことになります。
その計算は次の通り。

2,000万株の貸し株を行ない、1,000円で売り、600円で買い戻したと仮定。利益は一株400円。
-(1,000円-600円)×2,000万株=80億円
尚、証券取引法は、相場の操縦を禁止しています(第159条)ので、仮に、意図的な買いあおりがあったり、あるいは堀江氏の貸し株とか、持株のロックアップのIRをしながら、ロックアップ解除のIRをしなかったのが事実であるならば、同条に抵触するおそれがあります。
これは粉飾決算とは異なる次元の問題ですので、100分割、あるいは10分割のときに大損をした投資家は泣き寝入りすることはありません。証取法第100条には、第159条に違反した者に対する相場操縦による損害の賠償責任が定められているからです。

―― ―― ―― ―― ――

ここで一句。

“保釈金5億は軽いと目玉言い” -東村山、外次郎。

(毎日新聞:平成18年7月11日号より)

(誰が言うのかメダマモン、笑いとばして暑気払い。)

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