冤罪の構図 -15
- 2007.09.11
- 山根治blog
濱平裕行氏は常務取締役、平岩弓夫氏は副社長、ともに日興証券という大手証券会社の経営者であった訳ですが、オーナー経営者ではありませんので基本的には一般のサラリーマンと何ら変るところがありません。あるいは、サラリーマンでなくとも誰にでも起りうることで、決して他人ごとではありません。まさに明日は我が身です。 私達が、刑事事件に直面して、供述いかんによっては自分だけでなく他人をも罪に追いやる可能性があ […]
フォレスト・コンサルタンツ
濱平裕行氏は常務取締役、平岩弓夫氏は副社長、ともに日興証券という大手証券会社の経営者であった訳ですが、オーナー経営者ではありませんので基本的には一般のサラリーマンと何ら変るところがありません。あるいは、サラリーマンでなくとも誰にでも起りうることで、決して他人ごとではありません。まさに明日は我が身です。 私達が、刑事事件に直面して、供述いかんによっては自分だけでなく他人をも罪に追いやる可能性があ […]
嘘の自白を何故するのか、新井将敬氏のケースに即して改めて考えることにいたします。 濱平裕行氏(元.日興証券常務)と平岩弓夫氏(元.日興証券副社長)が、検察の偽りのストーリーに沿うような嘘の自白をするに至ったのは、検察による利益誘導と脅しがあったからでした。 まず利益誘導については、新井将敬氏の件だけ検察の言い分を認めれば、日興証券トップにまでは波及させないといった裏取引があったものと考えられ […]
司法公務員(とくに検察官と裁判官)の非行に関して、読者の方からご意見を賜りました(コメントNO.1343、三治さん)。『よく刑罰による抑止力、という言い方がされますが。抑止力を運用する側には、その絶大な力を制御しきるだけの高い倫理意識が必要なのだと思います。……(抑止力の)間違った運用、例えば冤罪による訴追と、裁判によるその追認を抑えるためには、再び抑止力を使えばいい。即ち、そうした行為に対して […]
嘘の自白をすること、あるいは嘘の自白をさせられること、これが冤罪を生み出す最大の要因であることは、多くの人が指摘している通りです。 何の罪も犯していないのに、何故『罪を犯しました』と喋ってしまうのでしょうか。実は私自身も長い間疑問に思っていました。第二次大戦後だけでも、数多くの冤罪事件が取り上げられ再審請求がなされているのですが、それらは果して本当に冤罪だろうかという一抹の疑いを拭い去ることが […]
新井将敬代議士を死に追い詰めた、東京地検特捜部のインチキ小細工は、検察官の手前勝手な法律の運用がその出発点でした。法律で定められた処罰要件をどんどん拡げていくのです(“冤罪の構図-10”参照のこと)。このようなことは当然のことながら、独裁国家ではない現在の日本においては認められていることではありません。 このようなワナを仕掛けた上で、次に彼ら東京地検が行ったことは、このワナにピッタリと合うよう […]
11年前に中島行博検事が私を前にして言い放ったなんとも信じ難い言葉、『検察は時に法律の定めを超えて動く。司法の中にとどまるのではなく、立法的な機能を果さなければならないことがある』 これを、はじめて聴いたときには何のことかよく分かりませんでした。私は納得できないことはそのままにせずに、トコトン問い質(ただ)すことにしていますので、この時も中島検事に「立法的な機能」とは何か、その真意について質した […]
証券取引法で禁止されている利益要求行為は、顧客が単に「儲けさせてくれよ」とか、あるいは「いい株があったら教えてくれ」といった程度の要求は含みません。このような会話は普通の株取引で頻繁に交されるもので、処罰の対象にはならないのです。考えるまでもなく、当然のことでしょう。 処罰の対象となる要求は、“積極的に市場の価格形成機能をゆがめるような行為を要求すること、あるいは、証券会社に違法行為を行うよう […]
東京地検が弄(ろう)した小細工とは、一体どのようなものだったのでしょうか。無辜(むこ)の政治家を破滅へと追いやった「インチキ」とはどのようなものであったのか。 死の直前まで、具体的な証拠を用意して、自らの無実を叫び続けた新井将敬氏になりかわって明らかにしてみることにいたします。 かつて私は、東京国税局のインチキ告発によって会社を潰(つぶ)され、自らの死をもって抗議した一人の経営者を取り上げた […]
東京地検特捜部が描いたシナリオは、次のようなものでした。“日興証券は新井氏自身の要求に基づいて1995年10月から1997年4月までの一年半の間に四千万円を利益提供した。そのうち二千九百万円分の利益の付け替えが、証券取引法違反にあたる不正なものである。まず日興証券を不正利益供与罪で摘発・立件し、新井氏を利益要求罪で立件に持ち込む。” 利益の『付け替え』については、新井氏自身次のように記しています […]
当時、新井将敬氏は、ホームページを作り、自らの政治信条を述べると同時に、身に降りかかってきた利益供与疑惑について、具体的な証拠を開示して無実を訴えていました。『政治家はどこへ行く!日本の理念は何処へ』『エロチックな政治』 第一章「戦争か恋愛か」 第二章「死にたがる男たち」 第三章「金丸脱税事件の意味するもの」 第四章「自己への恐怖を知れ」『新井将敬と日興証券との会話記録』(「新井将敬 index […]