山根治blog

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「悪徳税理士」の弁-②

 私にヤクザではないかと思わしめた齋藤義典(さいとうよしのり)なる人物、一体何者だろうか。ホームページ(「代表者プロフィール 」)で公表されているところをまとめてみる。本人の自己申告をベースにした人物月旦(げったん)である。 ***1.生年月日。  昭和45年4月4日。当年42才。私より二回り以上若い。 ***2.学歴。  神戸商科大学商経学部卒。ラグビー部の主将を歴任とあるから体育会系である。 […]

倒産仕掛人(追記)

※「悪徳税理士」の弁-①より続く ***<追記>2012.7.12  Bも実在の人物である。この記事を掲載してから数年後、Bが知人を介して経営顧問の依頼をしてきた。破格の条件であった。私は、『山根会計は零細会計事務所であり、これ以上仕事を引き受ける余裕がない。悪しからず。』として断った。その後、別の知人を通して再度顧問の話を向けてきた。この時も前回と同様の理由で断った。  このB、60歳代半ばで世 […]

「悪徳税理士」の弁-①

 私は悪徳税理士だそうである。しかも、納税者を食い物にする悪徳税理士だという。  私が悪徳呼ばわりされたのはこれが初めてではない。今から16年前のことである。平成8年1月、私は巨額脱税事件の主犯として松江地検に逮捕された。公認会計士による巨額脱税ということで、テレビ・新聞の各マスコミはこぞってあることないことを言い募り、私を稀代の悪徳会計士に仕立て上げた。この顛末についてはすでに「冤罪を創る人々」 […]

マルサ(査察)は、今-⑤-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***4.強圧的な尋問  ガサ入れの直後から、質問(国税犯則取締法(以下、国犯法という)第一条)という名の尋問が始まった。強圧的な取り調べである。『これは普通の税務調査ではない。脱税という犯罪を摘発するための捜査だ。刑事告発することを念頭に置いていることを忘れないで欲しい。しかも、事前に十分に調べて証拠を握った上で来ている。ありのままを喋った方が身のためだ。嘘をついてもつききれるものではない。素直 […]

猿芝居としての消費税増税論議

 野田総理が消費税増税に向けて突っ走り、民主党を二分するような騒ぎを捲き起こしている。反対を唱えている小沢一郎氏も鳩山由紀夫氏も、消費税増税についてはもともと反対ではない。この人達が反対しているのは、ムダをはぶいて歳出を削減することをしないで、なにがなんでも増税しようとしていることに対してだ。大同小異、いずれにせよそれほどの違いはない。つまり、消費税論議など民主党を真っ二つに割るような問題ではない […]

マルサ(査察)は、今-④-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***3.査察調査の開始  平成24年3月××日午前8時30分、嫌疑者に対する査察調査が開始された。臨検捜索差押許可状によるガサ入れである。  嫌疑者が経営する2つの店舗、嫌疑者の自宅、嫌疑者の娘夫婦の自宅、関与税理士の自宅と事務所、取引金融機関が捜索された。嫌疑者の店舗・自宅については、夕方6時に終了。  残された差押目録謄本は合計6通。目録の枚数は26枚。査察調査の差押としては、差押物件の数が […]

マルサ(査察)は、今-③-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***2.マルサの取調室-その2  大手町合同庁舎3号館の4階にある一室。入口の内開きのドアに「D-1」の表示が、部屋の奥にあるプリンターの側面には「取調室D-1、国税庁・税務署」の表示がなされていた。取調室D-1の内部の配置は次のようであった。入口右側の壁には直径25cmほどの時計が掛けられていた。 <取調室D-1の内部配置図><%image(20120612-blog_img.png|4 […]

マルサ(査察)は、今-号外-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

 ビジネスにおけるマナーに関していえば、文章の書き方(商業文)は松江商業高校3年のときに叩き込まれたし、マナーのイロハは、名古屋で教わった。序列を重んじた訪問先への入り方、部屋への入り方、部屋での座り位置、出されたお茶の飲み方、タクシーの中での座り位置、名刺の渡し方と受けとり方、世間知らずの私は自分勝手に動いて、ことごとく大目玉を食った。  会計士の修業時代の私に、ビジネスマンとしての最低限のマナ […]

マルサ(査察)は、今-②-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***2.マルサの取調室-その1  平成24年4月××日、午後2時。私は、東京国税局の拠点である大手町合同庁舎3号館にいた。リョウチョウ(資料調査課による調査)の用事などでいつも通り抜ける1階の右側のゲートではなく、左のゲートから入り、エレベータで4階へ。4階のエレベータ・ホールで待ち受けていたのは、野間田芳徳(東京国税局査察部査察第31部門査察官)であった。 エレベータ・ホールと廊下の蛍光灯は明 […]

マルサ(査察)は、今-①-東京国税局査察部、証拠捏造と恐喝・詐欺の現場から

***1.はじめに  暴力集団としてのマルサ(査察)の襲撃を受けたのが平成5年9月、今から19年前のことである。その後私は巨額脱税事件(「冤罪を創る人々」参照)の主犯として松江地検に逮捕され、刑事被告人として刑事法廷の場に引きずり出された。手錠、腰縄姿を公衆の面前にさらされた屈辱は、今なお鮮明な記憶として残っており、脳裡を去ることはない。  延々と続いた法廷闘争の末、マルサ事件で無罪をかち取った私 […]

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