「悪徳税理士」の弁-②

 私にヤクザではないかと思わしめた齋藤義典(さいとうよしのり)なる人物、一体何者だろうか。ホームページ(「代表者プロフィール 」)で公表されているところをまとめてみる。本人の自己申告をベースにした人物月旦(げったん)である。

***1.生年月日。
 昭和45年4月4日。当年42才。私より二回り以上若い。

***2.学歴。
 神戸商科大学商経学部卒。ラグビー部の主将を歴任とあるから体育会系である。

***3.職歴。
+大学卒業と同時に住友銀行に入行。
+住友銀行を辞めてから、2~3の中小企業経営に関与。
+平成22年2月、税理士登録。
+平成22年4月、齋藤義典税理士事務所開設

〒651-0067
神戸市中央区御幸通6-1-15御幸ビル807号
TEL.078-265-1145
FAX.078-265-1146
税理士登録番号115306号
近畿税理士会神戸支部所属

 職歴を見る限り、汚れた仕事は見受けられない。カタギのようである。

***4.活動指針。
 9つのモットーが掲げられているが、なかなか立派なものだ。中でも税理士としての次の2つのモットーは模範的といってよい。

7.税理士として、日本国憲法の第30条に規定される「納税の義務」の適正な実現を図る。
8.法は権利を実現し、義務を履行するために存することを意識し、信義誠実を堅持する。

 更に言えば国税当局に対する姿勢も立派である。国税の下請けと化している税理士を批判し、「独立」「公正」をモットーとしているようだ。その心意気やよし、といったところである。

***5.「最悪な税理士たち」の紹介記事3つ。
****1)「国税局の税務調査を受けた納税者を食い物にする『悪徳税理士』の実態」
 私、山根治のことである。これについてのコメントは後に詳述する。
****2)「組合を隠れ蓑に損害賠償請求を免れた税理士」
 民事裁判の記録が実名で公表されているが、何回読み返してみてもよく分からない。ここでヤリ玉に上がっている税理士が何故最悪の税理士なのか理解不能である。ごく普通の税理士ではないか。齋藤義典税理士は訴訟マニア?
****3)「相互タクシーをつぶした日本スリーエスの事例」
 これも税理士が実名で公表されて、「最悪な税理士」と指弾されているが、何故最悪なのか意味不明。

***6.齋藤義典税理士についての私の判断
+ 税理士試験には合格していても、民法・刑法・会社法のような基礎的な法律、企業会計、税法の知識と理解が欠落している。弁護士、検事、裁判官が司法試験に合格してはいても、企業会計とか税法について無知であるのと同様である。無知無能が知ったフリをしてコトにあたる。危険であり、迷惑千万だ。知識も経験もない藪医者が、メスをふるって心臓移植手術をするようなものである。
+ 税理士登録をして即開業、しかもまだ2年ほど。税理士としての実務経験、とりわけ職業会計人としての修業時代が欠落している。税務調査の立会い、ことに査察調査とか資料調査課による調査の立会いの経験など皆無ではないか。
+ 税理士法と公認会計士法についての無知。税理士・公認会計士の仕事とは何か、あるいは、依頼者との契約とは何かについての、知識と理解が欠落している。
+ 「独自の見解」(一般には通用しない一人よがりの考え方)を振り回し、他人を犯罪人呼ばわりして意気軒昂、体育会系独自のノリであろう。獲物とみればやたらと噛みついてくるカミツキガメ、傍迷惑なクレーマーである。もちろんヤクザではない。ヤクザであれば、たちどころに破門だ。今の経済ヤクザはクールである。犯罪の痕跡をベタベタと残して、カツアゲするほど愚(おろ)かではない。ちなみに、齋藤義典税理士、現時点で名誉棄損罪(刑法230条)、信用棄損、業務妨害罪(刑法233条)、恐喝罪(刑法249条)、虚偽告訴等罪(刑法172条)に該当する可能性があり、税理士法にも抵触するおそれがある。
 このような危険を承知の上で、私を食いものにし、叩き潰そうというのであれば、もはや蛮勇と評する以外にはない。自作自演の自爆劇だ。ヤクザ組織の中でさえ生きていけそうもない所以(ゆえん)である。ヤクザのレベルにさえ達していないのである。ヤクザをなめたら、なめたらあかんぜよ。
+ 義務教育レベルの基礎学力が欠落している。読み、書き、ソロバンの基本が欠けている。ことに文章がヒドイ。内容は意味不明、論旨は支離滅裂。綴り方教室で「てにをは」をやり直すことが必要だ。このような人物でさえ合格するような税理士試験とは一体何だろうか。
+ 言行不一致。高々と掲げている高尚なモットーとは裏腹に、していることがエゲつない。世のため人のため、と念仏を称えながらお布施をかき集め、その実、阿漕(あこぎ)な金儲けをしているにすぎないエセ坊主のようなものだ。

(この項つづく)

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 ここで一句。

“カミサンをマダム・ガーガー様と呼び” -戸田、小松多代

(毎日新聞、平成24年6月18日付、仲畑流万能川柳より)

(いずこも同じ秋の夕暮れ。)

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