倒産仕掛人(追記)

「悪徳税理士」の弁-①より続く



***<追記>2012.7.12

 Bも実在の人物である。この記事を掲載してから数年後、Bが知人を介して経営顧問の依頼をしてきた。破格の条件であった。私は、『山根会計は零細会計事務所であり、これ以上仕事を引き受ける余裕がない。悪しからず。』として断った。その後、別の知人を通して再度顧問の話を向けてきた。この時も前回と同様の理由で断った。

 このB、60歳代半ばで世を去った。昨年のことである。

 Kについても後日談がある。名前だけはよく知ってはいたが会ったことはなかった。それがあるパーティーの席でバッタリ顔を合わせることになった。
 私が親しくしていた大学教授の退官記念パーティーで、なんと、主賓席のテーブルの隣にKがいたのである。祝いの席であることから適当に場をとり持ったが、翌朝直ちに教授に電話を入れてKの素性を明らかにした。驚いた教授は直ちにKとの付き合いを断つことになった。
 Kは教授に小遣い銭を渡して全国各地を連れ回し、闇商売の道具に使おうとしていたのである。世俗にうとい教授に取り入り、博士の肩書を利用して一儲けしようという魂胆であった。

 Cなる司法書士。この人物も実在の人物であるがこれまで一度も会ったことはない。ただ、この人物の名前が出てくる登記関係書類にはたびたび出会っている。その都度当事者に対して、このような司法書士に仕事を依頼していると不良グループの一員と見られても仕方がない旨、注意を促すことにしていた。

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