山根治blog

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査察Gメンを犯罪人として告発!!-⑥

 前回述べた費用・収益についての発生主義と実現主義、会計監査の現場では常に問題となることだ。ことに収益(売上)をいつ認識して計上するかについては一筋縄でいく簡単な問題ではなく、時に企業と会計監査人との間で熾烈なバトルが展開されることがある。  たしかに租税は国家の側からすれば収入、つまり収益であり、一般企業の売上(収益)に相当するものである。企業会計上、いつの時点で収益として認識するかについては、 […]

査察Gメンを犯罪人として告発!!-⑤

 判例1.(承前)前回、「賦課」という判例中の言葉に、筆者が敏感に反応したのは何故か。この言葉こそ、納税者が「納付すべき税額」が、いつ、どのようにして確定するかに関連する極めて重要なキーワードであるからだ。もちろん、査察調査を含む税務調査に密接に関連するものだ。「間違いだらけの税務調査」が白昼堂々と横行してきた根底を暴き出すキーワードと言っていい。この言葉を逋脱犯の基本判例の中に発見したことによっ […]

査察Gメンを犯罪人として告発!!-④

 東大教授であった金子宏氏は、逋脱犯の構成要件の一つである、「偽りその他不正の行為」の意義について、5つの最高裁判所判決を持ち出している。根拠とされた判例の全てがデタラメであることについては前回述べたところである。  判例は5つ共それ自体内容に問題があるのであるが、それ以上に問題なのは、これら5つの判例を、現在の租税法における「偽りその他不正の行為」の意義の根拠として持ち出してきていることだ。スリ […]

査察Gメンを犯罪人として告発!!-③

 査察官を含めた、国税庁職員が拠(よ)り所としている金子宏著・「租税法」は、著者が行った東大法学部における講義ノートをベースにしたものという(同書、初版の序より)。法律学講座双書として、弘文堂から刊行されている中の一冊で、昭和51(1976)年に初版が発行されて以来版を重ね、現在に至っている。私の手許にあるのは、平成25(2013)年4月15日発行の第18版第1刷である。1000ページを超える分厚 […]

査察Gメンを犯罪人として告発!!-②

 脱税(逋脱犯)という犯罪は、“偽りその他不正の行為によって税を免れた”ことによって成立する犯罪である。  しかし、日本の現在の法体系のもとでは、この犯罪そのものが存在しない、あるいは存在する余地がないのである。「脱税は犯罪ではなかった」で述べたところである。  そこでは、「税を免れた」という要件(犯罪構成要件)に焦点をあてて論じていたのであるが、今一つの要件である「偽りその他不正の行為」もまた、 […]

査察Gメンを犯罪人として告発!!-①

 私が、「脱税は犯罪ではない」ことを公表したのは平成25年12月17日、今から2年余り前のことである(「脱税は犯罪ではなかった-1」参照)。  しかし、査察官による脱税の摘発は変ることなく続き、現在に至っている。私のところには、冤罪を押しつけられて査察官に心身共に傷めつけられた“被害者”が、ワラをもすがる思いで飛び込んでくる。私の事務所はマルサの魔の手から逃れるためのいわば“駆け込み寺”の状態だ。 […]

島根原発と御用商人-⑧

「地獄の沙汰も金次第」という。  松江市の中心部を流れる大橋川の改修事業(「大義名分なき公共事業」参照)をめぐって、一部地域住民に強い反対意見があったが、このところピタリと止んだ。改修事業に関連する伊勢宮・白潟・大橋・京店各商店街と反対の急先鋒であった複数の人物に金がバラ撒かれたからだ。  金をバラ撒いたと思われるのは、事業主体である国交省、島根県、松江市とそれらの意を汲んで立ち回った闇のフィクサ […]

島根原発と御用商人-⑦

 原発マフィアの雑魚(ざこ)・細田博之が国会議員の職を世襲したのが平成5年。時を同じくして、ミニ田中角栄とでもいうべき人物が松江市長になった。宮岡寿雄である。  宮岡は神戸市の助役として、公共ディベロッパ-方式を他の自治体に先駆けて採用し、神戸株式会社と称されるほど、土建業者顔負けに収益を追求した人物だ。このような男が、収益性と効率性を貪欲(どんよく)に追求する公共ディベロッパー方式を松江市に持ち […]

島根原発と御用商人-⑥

 島根原発には表と裏の二面性があり、裏を取りしきっているのが原発マフィアだ。すでに述べたところである。  島根原発における原発マフィアは、細田博之代議士(「島根原発と御用商人-②」参照)、父親・細田吉蔵代議士の「ジバン」「カンバン」「ソロバン」を引き継いだ世襲議員である。  この世襲議員、「ジバン」は島根一区、県都松江市を中心とする選挙区だ。しかし、松江市出身ということにはなっているものの、主に選 […]

島根原発と御用商人-⑤

『安倍晋三首相が尊敬してやまない祖父・岸信介は、原発マフィアの一員であった。』  この事実を前提に考えてみると、安倍晋三首相が、数多くの詭弁を弄して、憲法違反が誰の目にも明白な「安保関連戦争法案」を強引に成立させた背景が透けて見える。馬鹿の一つ覚えのように、「戦争の抑止力」を叫び、しかも現時点では誰も信じていない偽りの「非核三原則」をたびたび持ち出していることから、愚鈍な操り人形と化した総理の背後 […]

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