島根原発と御用商人-⑤

『安倍晋三首相が尊敬してやまない祖父・岸信介は、原発マフィアの一員であった。』

 この事実を前提に考えてみると、安倍晋三首相が、数多くの詭弁を弄して、憲法違反が誰の目にも明白な「安保関連戦争法案」を強引に成立させた背景が透けて見える。馬鹿の一つ覚えのように、「戦争の抑止力」を叫び、しかも現時点では誰も信じていない偽りの「非核三原則」をたびたび持ち出していることから、愚鈍な操り人形と化した総理の背後に、原発マフィアの影が浮かび上がってくるのである。

 この点についての私の結論はこうだ。

“日本がこれまで保有していた核兵器(プルトニウム)は、国際法の建前では核兵器としてカウントすることができないものであった。
 集団的自衛権が一部とはいえ容認されたことによって、自衛隊は晴れて国防軍となり、戦争大国・アメリカの軍隊の一部に組み込まれることになった。
 昭和25年、朝鮮戦争勃発により、アメリカの要請にもとづき警察予備隊という名の軍隊が新設され、昭和27年には保安隊へ、昭和29年には自衛隊へと改組拡充され、日本の再軍備が本格化した。
 しかし、憲法9条の縛(しば)りがある以上、自衛隊は堂々と軍隊であると言うことができない、いわば“日陰者”の存在であった。つまり、創設当初から憲法9条違反の存在であると言われ続けてきた“日陰者”の自衛隊が、このたび、憲法改正の手続きを経(へ)ることなく、一内閣の憲法解釈の変更という姑息(こそく)な手続きをもとにしたゴマカシの法律によって、日陰者でなくなったのである。
自衛隊が軍隊になることによって、日本が保有しているプルトニウムは潜在的な存在から一歩抜け出して、核兵器そのものとなった。つまり、日本は世界第三位の核保有国となった。これが安倍晋三首相が繰り返し述べていた「戦争の抑止力」強化の意味するところではないか。”

 4年前の福島第一原発事故の後、日本が保有するプルトニウムに関して東京都知事の石原慎太郎が奇妙なことを口走っていた。この人物、鬼塚英昭氏によって、「原発マフィア・スモール第2号」の烙印が押されている曰(いわ)くつきの男だ。
 ではこの亜流原発マフィアは何と言っていたか。

“日本は最強の兵器となるプルトニウムをたくさん保有しているのに宝の持ち腐れだ。日本の安全保障を考えた場合これでは困る。日本の安全を確保するためにはわざわざ核実験などする必要はない。机上のシミュレーションで充分だ。今の日本であれば3ヶ月もあればできるだろう。”

 石原慎太郎は中国嫌いで有名だ。中華人民共和国、あるいは中国とは呼ばずに、敢えて中国が嫌がる「シナ」の呼称を連発し、中国の人々の神経を逆なでして憚からない。上記のシミュレーション発言は、中国に向けて発せられた露骨な挑発と考えて差しつかえない。
 石原の中国への挑発行為は、尖閣諸島を東京都が買い取ることを都知事として公言したことによってピークに達した。わざわざ寝た子を起して、中国に対してケンカを吹っ掛けたのである。その後ほどなく、民主党・野田内閣によって、尖閣諸島が国有化されたことは耳目(じもく)に新しい。自民党・野田派の観がある野田佳彦が、国税マフィアの使い走りであったことはすでに分かっていたが、原発マフィアの使い走りでもあったのである。鬼塚氏の言葉に従えば、人間の“屑”であり、日本国を食いものにする国賊である。

(この項つづく)

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 ここで一句。

 

”株安で困った顔を見るの好き” -福岡、ナベトモ

 

(毎日新聞、平成27年9月28日付、仲畑流万能川柳より)

(他人の不幸は蜜の味。)

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