認知会計のつぶやき
- 2018.03.12
- 山根治blog
***1.トカゲの尻っぽ切り
佐川宣寿・国税庁長官が辞任した。トカゲの尻っぽ切りである。この他のトカゲは以下の4人。
+麻生太郎・財務大臣
+星野次郎・主税局長
+武内良樹・国際局長
+飯塚厚・国税庁次長、現・関税局長
上記4人は、佐川宣寿・国税庁長官(当時、理財局長)とともに、さきの通常国会に出席して国犯法を廃止し、通則法に強引に組み入れた連中である。麻生太郎・マンガ大臣というオオトカゲを筆頭に、佐川宣寿他の4匹の小トカゲの面々だ。4匹の小トカゲは全て、キャリア官僚のトップを走っているハチュウ類である。この連中は、インチキをしなければ出来ない芸当を国会の場で堂々とやってのけた。
同時にこの5匹のトカゲは、偽りの理由を創り上げて、共謀罪の中に、所得税と法人税の罰則規定をねじ込んでいる。罰則規定の文言をスリ替えた痕跡(こんせき)は、税制調査会に提出した内容虚偽のペーパーの中に。自公だけでなく、共産党を含む野党の国会議員は、共謀罪法案の審議で一体何をしていたのか。
麻生太郎は、オオトカゲといっても、コモドドラゴンのような肉食系のホンモノではない。ガラパゴスで海草を食っているおとなしいイグアナの類(たぐい)である。佐川宣寿・国税庁長官を事実上、更迭して放り出した時のマンガ大臣の顔相は、いわば“寒波にやられてショボクレているイグアナ”といったところか。明日は我が身である。尻っぽを切られたイグアナが、政界から放逐される日は近い。
***2.トカゲの陰に弁護士あり
テレビドラマ「99.9-刑事専門弁護士」が、20%以上の視聴率をあげている。0.1%の無罪率に勝負をかけた辣腕(らつわん)弁護士の物語だそうである。
“東の高野、西のX”として弁護士仲間では有名な、“東の高野”こと高野隆弁護士が、番組の取材協力に加わっていることから、架空の物語ではなく、実際の事件をベースにしたものであろう。
“東の高野”・高野隆弁護士とは面識がないので、この人物が何をやっているか分からない。しかし、“西のX”についてはよく知っている。ここでは、次のパラドックスを提示するにとどめる。
+刑事事件の有罪率は99.9%である
+脱税事件の有罪率は100%である(国税庁公表)。
+全ての脱税事件は冤罪(えんざい。無実の罪)である。
+“西のX”弁護士は、無罪を20以上も勝ち取っている。
+“西のX”弁護士は、税務のことはよく分らないとぼやきながら数多くの脱税事件の弁護人をしている。もちろん脱税事件で無罪をかちとったことは一度もない。この弁護士、実際に、税務の基本中の基本である簿記のボの字も知らなければ、税法の基本法である国税通則法と国税犯則取締法を知らない。刑事訴訟法のトリックはよく知っている。
ちなみに、“西のX”弁護士は、現在7人が逮捕された大型脱税事件の弁護人だ。その中の一人は、自民党二階幹事長の子分である和歌山県の県会議員である。もちろん、冤罪であるにもかかわらず無罪にすることはできない。どうも、この弁護士、最高裁あたりでうごめいている「令外の官」(「暴かれたカラクリ-⑶」)と意を通じ、体(てい)よく有罪にもっていくように仕組んでいる可能性が大である。稀代のマジシャンではないか。
ちなみに、200日以上も不当に逮捕され拘置所に閉じ込められている籠池夫妻とも関係があり、1.で述べた5匹のトカゲとも関係がある。法曹界だけでなく、政界の裏事情に通じている“敏腕”弁護士の仮面をかぶったトリック・スター(ペテン師)である。。
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