冤罪捏造の犯人は国税庁長官だった!!-④

***4.冤罪捏造の第四ステージ(その1)

 査察調査が始まった。査察Gメンの藤原孝行(現在、税理士、広島)が開口一番、腕まくりをして、すごむように私に宣言した。


「さぁ、料調(資料調査課による任意調査のこと)の調査は本日をもっておわり、これから国税犯則法による強制調査に移る。
 山根とは最低三ヶ月、長ければ半年以上つき合うことになる。自分が直接の担当者として、ことにあたる。自分の仕事は検察に告発することだ。今日は夜遅くなるので、じっくりつき合ってもらおうか。」

藤原孝行は昭和28年生まれ、私より11歳も年下の若僧である。端(はな)から私を犯罪者と決めつけ、高飛車に口火を切ってきた。
 査察現場の統括司令官である大木洋(おおぎひろし。現在、税理士、広島)は、名刺交換をするや、顔をゆがめて、上目づかいにジロッと私を睨みつけ、信じ難い言葉を言い放った。

「私も松江出身。松江はほんとうにいい町だ。極悪人がでる町ではないんだが。私ら査察は、1億2,000万人の国民の付託を受けている。相手があいてだけになかなか大変な仕事だ。したたかな連中が多いが、センセイは一応、公認会計士なんだから、こうなった以上、素直に協力することだ。」

 大木洋は私より一歳年下の同年輩の男である。もちろんこの時が初対面だ。私は初対面の一公務員から、全人格を否定されるに等しい極悪人と決めつけられた訳である。しかも、「一応会計士なんだから」などと、無礼千万な言葉を投げかけてきた。会計士仲間から言われるならまだしも、会計士のなんたるかを知らないシロウトに言われる筋合いはない。
 大木洋の印象について私は、ブログに

「大木洋。顔が悪い。顔が全体にゆがんでおり、悪相である。人を長年疑ってばかりいると、このような顔になるものか。妙に感心する。」

と記している。この時の私の素直な気持ちである。
 一体、この大木洋という男は何者だ。

「敵を知り、己(おのれ)を知らば百戦して危うからず」(孫子)

という。
 私の情報網を駆使して調べてみた。調査の結果が、大木洋の経歴だ。
その中で、

「広島市安芸区にある大木の自宅は、小さな家庭菜園のあるつつましいものである(平成5年当時)。」

とした部分は、当時広島に在住していた義弟(広島大学医学部教授)に依頼して調べてもらったものである。大木洋の自宅住所を特定した上で、調査依頼をしたものであるが、義弟はビデオ・カメラを携えて現場に赴き、音声も入れた映像を私に送ってくれた。

 藤原孝行と大木洋とが行ったように、査察調査の初端(しょっぱな)に、犯罪だ、極悪人だと、嫌疑者に一発かませるのが査察の常套手段のようである。
 この20年の間に数多くの査察事件の相談を受けてきたが、皆一様に頭から極悪犯罪人だと決めつけられてオロオロしていた。中には、脱税は殺人罪と同じような重大犯罪だと申し向けられて、おびえ切っていた相談者がいたほどだ。恐喝(刑法第249条)である。
 このように国家権力をカサに着て脅し上げ、犯罪事実(犯則事実、脱税事実)がないにもかかわらず、あるかのように偽って、予め用意していた脱税のシナリオに沿うように巧みに誘導して供述調書(質問てん末書、国犯法第10条)を作り上げていくのである。証拠の捏造(刑法第104条)だ。

(この項つづく)

 ―― ―― ―― ―― ――
 ここで一句。

 

”マスコミもやはり二流と思う国” -三鷹、ガス橋

 

(毎日新聞、平成29年1月19日付、仲畑流万能川柳より)

(二流どころか、単なるマスゴミ。安倍-麻生・暗愚政権に似つかわしい。)

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