2016年7月

002 相場師中江滋樹の弁明-はじめに

***はじめに ****一、弁明の意図  「真実に基づいての裁きをいただきたい」ーこのように熱望するがゆえに、最終意見陳述をさせていただきます。本件は、真相を理解するのに、多分に専門的知識を必要とする事件です。また、客観的事実により真相を究明することこそ、本件を理解する基本となります。よって、被告人本人による最終弁論も兼ねているとお受け取り下さい。  現在までの公判において、当法廷ではことの真相を […]

001 相場師中江滋樹の弁明-目次等

※「相場師中江滋樹の弁明」を公開する背景については「中江滋樹氏の真実」を参照のこと ***【目次】 相場師中江滋樹の弁明 ****はじめに     一、弁明の意図     二、弁明の趣旨     三、裁判長へのお願い     四、弁明の構成 ****第一、総論-弁明の要旨  1,投資ジャーナル事件の真相の概要     一、会社の設立とその後の経緯     二、証券金融を始めた頃の状況     三、 […]

中江滋樹氏の真実

 角栄ブームだそうである。  折しも、“ロッキード事件の真実、40年目の衝撃スクープ”と銘打って、田中角栄のスキャンダルが蒸し返された。ロッキード社から、丸紅ルート、全日空ルートの他に、児玉ルートとして政界のフィクサー・児玉誉士夫に25億円の裏金が渡されていた事実が、明らかにされた。平成28年7月24日のことである。  NHKスペシャルとして、いかにも“日米の闇”が40年目に明らかになったかのよう […]

査察Gメンを犯罪人として告発!!-号外③

 号外②(承前)  国犯法による「通告処分」がなされていたということであれば、納税人に対して必ず「通告書」が送達されているはずである(国犯法施行規則第9条)。  判例6.のケースは、「罰金もしくは科料」に処すべき事案に該当し、「情状懲役の刑」に処すべき事案ではないと考えられるので、刑事告発がなされる前に、原則通り「通告処分」がなされ納税人に対し「通告書が送達されたものと考えていいからだ(国犯法第1 […]

査察Gメンを犯罪人として告発!!-号外②

 号外①(承前)  前回掲げた「罪となるべき事実」(「犯則事実」)を、私なりに理解できるように一覧表にしてみた。  公表された第一審の判決文では、税込み価格とその個数、税抜き価格とその個数及び逋脱額だけが記されているだけで、 +申告税額 +告知された税額 +納付すべき税額 の3つが抜けていることに気が付いたので、それらを補ってみたのである。   項目 昭和29年1月中 同2月中 同3月中 同4月中 […]

査察Gメンを犯罪人として告発!!-号外①

 判例6.として検討したのは、「租税犯の既遂の時期」に関する判例であった(本稿⑫~⑭)。  実は、この最高裁決定の第一審で明らかにされている「罪となる事実」について検証していて、どうにも納得いかないことがあった。逋脱税額(脱税額)がどのように計算されたのか、スンナリとは分らないのである。加減乗除といった初歩的な算数の問題であるが、どうしてもよく分らない。一覧表にした上で数字をいじくり回してみたが、 […]