002 相場師中江滋樹の弁明-はじめに
- 2016.07.26
- 山根治blog
***はじめに ****一、弁明の意図 「真実に基づいての裁きをいただきたい」ーこのように熱望するがゆえに、最終意見陳述をさせていただきます。本件は、真相を理解するのに、多分に専門的知識を必要とする事件です。また、客観的事実により真相を究明することこそ、本件を理解する基本となります。よって、被告人本人による最終弁論も兼ねているとお受け取り下さい。 現在までの公判において、当法廷ではことの真相を […]
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***はじめに ****一、弁明の意図 「真実に基づいての裁きをいただきたい」ーこのように熱望するがゆえに、最終意見陳述をさせていただきます。本件は、真相を理解するのに、多分に専門的知識を必要とする事件です。また、客観的事実により真相を究明することこそ、本件を理解する基本となります。よって、被告人本人による最終弁論も兼ねているとお受け取り下さい。 現在までの公判において、当法廷ではことの真相を […]
※「相場師中江滋樹の弁明」を公開する背景については「中江滋樹氏の真実」を参照のこと ***【目次】 相場師中江滋樹の弁明 ****はじめに 一、弁明の意図 二、弁明の趣旨 三、裁判長へのお願い 四、弁明の構成 ****第一、総論-弁明の要旨 1,投資ジャーナル事件の真相の概要 一、会社の設立とその後の経緯 二、証券金融を始めた頃の状況 三、 […]
角栄ブームだそうである。 折しも、“ロッキード事件の真実、40年目の衝撃スクープ”と銘打って、田中角栄のスキャンダルが蒸し返された。ロッキード社から、丸紅ルート、全日空ルートの他に、児玉ルートとして政界のフィクサー・児玉誉士夫に25億円の裏金が渡されていた事実が、明らかにされた。平成28年7月24日のことである。 NHKスペシャルとして、いかにも“日米の闇”が40年目に明らかになったかのよう […]
号外②(承前) 国犯法による「通告処分」がなされていたということであれば、納税人に対して必ず「通告書」が送達されているはずである(国犯法施行規則第9条)。 判例6.のケースは、「罰金もしくは科料」に処すべき事案に該当し、「情状懲役の刑」に処すべき事案ではないと考えられるので、刑事告発がなされる前に、原則通り「通告処分」がなされ納税人に対し「通告書が送達されたものと考えていいからだ(国犯法第1 […]
号外①(承前) 前回掲げた「罪となるべき事実」(「犯則事実」)を、私なりに理解できるように一覧表にしてみた。 公表された第一審の判決文では、税込み価格とその個数、税抜き価格とその個数及び逋脱額だけが記されているだけで、 +申告税額 +告知された税額 +納付すべき税額 の3つが抜けていることに気が付いたので、それらを補ってみたのである。 項目 昭和29年1月中 同2月中 同3月中 同4月中 […]
判例6.として検討したのは、「租税犯の既遂の時期」に関する判例であった(本稿⑫~⑭)。 実は、この最高裁決定の第一審で明らかにされている「罪となる事実」について検証していて、どうにも納得いかないことがあった。逋脱税額(脱税額)がどのように計算されたのか、スンナリとは分らないのである。加減乗除といった初歩的な算数の問題であるが、どうしてもよく分らない。一覧表にした上で数字をいじくり回してみたが、 […]